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空き家6分で読めます執筆: 森 信幸代表取締役

仙台市の空き家をリノベして賃貸活用する費用対効果と注意点

仙台市の空き家をリノベして賃貸活用する費用対効果と注意点

相続した実家や、転居後に放置している自宅を「賃貸に出せれば家賃収入になるのでは」と考える方は少なくありません。しかし、いざリノベーションを検討すると「どれくらいかかるのか」「本当に元が取れるのか」という疑問が出てきます。

この記事では、仙台市内で空き家をリノベーションして賃貸活用する場合の費用相場・回収期間の目安・工事前に確認すべき注意点を、具体的な数字をもとに解説します。

仙台市内の空き家リノベーション費用の相場

リノベーション費用は、建物の規模・状態・工事範囲によって大きく異なります。以下は仙台市内の戸建て(木造・延床面積80〜100m²前後)を想定した一般的な費用帯です。

| 工事内容 | 費用目安 |

|---|---|

| 内装全面(壁紙・床・建具)| 100〜180万円 |

| キッチン・浴室・洗面・トイレの設備交換 | 150〜300万円 |

| 屋根・外壁補修(塗装程度) | 60〜150万円 |

| 断熱改修(窓・床下・屋根) | 50〜100万円 |

| 電気・給排水の配管更新 | 50〜120万円 |

| フルリノベーション合計(目安) | 400〜800万円 |

築30年以上の物件は配管・電気系統の老朽化が進んでいることが多く、内装だけでなく設備全体の刷新が必要になるケースが多いです。見積もりは工事前に複数社から取得することを強くおすすめします。

仙台市内のエリア別賃料相場と回収期間の試算

リノベーション投資が「回収できるか」を判断するには、周辺の賃料相場との比較が欠かせません。

青葉区(上杉・錦町・北四番丁エリア)

仙台市内でも賃貸需要が安定しているエリアです。戸建て賃貸(3LDK・80m²前後)の月額相場は10〜14万円程度。

  • リノベーション費用:600万円
  • 月額賃料:12万円・管理委託費控除後の手取り:約10万円
  • 単純回収期間:約60ヶ月(5年)
  • 青葉区は単身・ファミリーともに需要が厚く、空室リスクが比較的低い点がメリットです。

    宮城野区(小鶴新田・苦竹・仙台駅東口周辺)

    ファミリー向け戸建て賃貸の需要が高く、月額8〜12万円程度。再開発エリアに近い物件は人気が高まっています。

  • リノベーション費用:500万円
  • 月額賃料:10万円・手取り:約8.5万円
  • 単純回収期間:約59ヶ月(約5年)
  • 若林区・太白区(郊外住宅地)

    月額6〜9万円程度と相場は抑えめですが、リノベーション費用を絞れる物件なら十分採算が取れます。戸建て賃貸の競合が少なく、長期入居が見込めるエリアです。

    試算のポイント

    上記は「単純回収期間」であり、固定資産税・火災保険・修繕積立・管理委託費(賃料の5〜10%程度)を加味すると実際の回収期間は長くなります。一方で、賃貸に出せば特定空き家指定のリスク回避・固定資産税の住宅用地特例継続・建物維持という副次効果も得られます。

    賃貸活用前に必ず確認すべき注意点

    建物の耐震基準を確認する

    1981年(昭和56年)以前に建てられた建物は旧耐震基準で設計されており、現行の新耐震基準を満たしていない可能性があります。耐震補強工事には100〜300万円程度が追加でかかることがあります。仙台は東日本大震災の被災地でもあり、入居者の安全確保は最優先事項です。

    3,000万円特別控除との関係に注意する

    相続した空き家を売却する際、一定の要件を満たせば譲渡所得から3,000万円が控除される「被相続人の居住用財産に係る譲渡所得の特別控除(通称:空き家3,000万円特別控除)」が使えます。しかし、賃貸として活用した後に売却しようとすると、この控除が適用できない場合があります

    賃貸活用と将来的な売却の両方を検討している場合は、事前に税理士や不動産会社に相談して方針を決めてください。

    詳しくは「仙台で空き家を売る前に知っておくべき3,000万円特別控除の条件と手続き」もあわせてご覧ください。

    賃貸に適した設備水準を確保する

    現代の入居者が重視する設備を最低限整えることが早期入居につながります。

  • 追い焚き機能付き浴室またはシャワールーム
  • 独立洗面台
  • 収納スペースの確保
  • インターネット対応(光回線など)
  • エアコン(少なくともリビング)
  • 設備が古いままでは相場より低い賃料でしか入居者が集まらず、回収期間がさらに延びる原因になります。

    管理体制を整える

    賃貸に出した後は、入居者対応・設備修繕・家賃管理などのオーナー業務が発生します。遠方に住んでいたり管理の手間をかけられない場合は、不動産管理会社への委託を検討してください。管理委託費は賃料の5〜10%が一般的です。

    リノベーション費用を抑えるためのコツ

  • 工事の優先順位をつける:安全性(耐震・防水・設備)を最優先に。内装は予算に応じてグレードを選ぶ。
  • 補助金・減税制度を活用する:国の「住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修事業補助金」(セーフティネット住宅登録と連動)や仙台市の補助制度を確認する。
  • スケルトンリノベより部分改修から検討する:全面工事が必ずしもベストとは限りません。状態の良い箇所はそのまま使うことでコストを圧縮できます。
  • まとめ:リノベ賃貸は「費用」と「賃料相場」を先に確認する

    仙台市内の空き家をリノベーションして賃貸活用することは、継続的な収入を得ながら建物を維持する有効な方法です。ただし、費用が回収できるかどうかはエリアの賃料相場・物件の状態・工事の範囲によって大きく変わります。

    「まずリノベーションありき」で進めるのではなく、周辺の賃料相場を確認した上で投資規模を決めることが重要です。

    エムアセッツ株式会社では、仙台市内の空き家・相続不動産の活用についてご相談を承っています。賃貸活用・売却・解体のいずれの方向性であっても、現状に合わせた具体的なご提案が可能です。お問い合わせからお気軽にご連絡ください。


    空き家の売却・売り時については売買物件情報、仙台の不動産に関する基礎知識はコラム一覧もあわせてご覧ください。相続に関連する情報は相続コラムでも詳しく解説しています。

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