仙台市でも空き家問題は年々深刻化しています。総務省の住宅・土地統計調査(2023年)によると、宮城県の空き家率は約12%で、仙台市内でも高齢化・人口移動を背景に空き家が増加し続けています。
相続した実家や、引っ越し後に放置している自宅を「とりあえず残しておこう」と思っている方も多いでしょう。しかし、空き家を放置することには思わぬリスクが伴います。この記事では、仙台市の空き家に関する行政制度と、損をしないための具体的な対策を解説します。
空き家を放置するとどうなるか
空き家は、管理されなくなると急速に劣化します。外壁の剥落・屋根の崩落・ガラスの破損・雑草の繁茂・害虫・不法投棄——こうした問題は周辺住民にも迷惑をかけ、行政からの指導対象となることがあります。
さらに深刻なのが、「特定空き家」に指定されるリスクです。
特定空き家とは何か
2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法(空き家対策特別措置法)」により、著しく危険・衛生上有害・景観を損なう空き家は自治体が「特定空き家」に指定できるようになりました。さらに2023年の改正により「管理不全空き家」という新たな区分も設けられました。
指定された場合の影響
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 指導 | 管理改善の指導 |
| 勧告 | 改善しない場合、固定資産税の住宅用地特例の解除 |
| 命令 | 行政からの改善命令(違反時は50万円以下の過料) |
| 代執行 | 行政による強制除去(費用は所有者負担) |
最も影響が大きいのが「固定資産税の住宅用地特例の解除」です。
固定資産税の住宅用地特例とは
住宅が建っている土地(住宅用地)は、固定資産税が軽減されています。
特定空き家(または管理不全空き家)に指定されると、この特例が解除されます。解除されると固定資産税が最大6倍に跳ね上がる計算になります。
試算例(仙台市内の一般的な戸建て)
固定資産評価額が土地1,000万円の場合:
この差額が毎年続くのは大きな負担です。
仙台市の空き家バンク制度を活用する
仙台市では「仙台市空き家バンク」として、利活用を希望する空き家と移住・活用希望者をマッチングする制度を運営しています。
空き家バンクの仕組み
空き家バンクのメリット
対象となる物件の条件(主な要件)
詳細な条件や最新の募集状況は仙台市のウェブサイトで確認してください。
空き家を「売却」「賃貸」「解体」するかの判断基準
空き家の活用方法を選ぶ際の基本的な判断基準を整理します。
売却が向いているケース
仙台市内の住宅地は比較的需要があるため、立地が良ければ売却できる可能性は十分あります。売却のご相談はこちらからお気軽にお問い合わせください。
賃貸が向いているケース
賃貸に出す場合は仙台市内の不動産管理会社への委託が一般的です。ただし賃貸に出すと「3,000万円特別控除」の適用が難しくなる場合があるため、事前に税務確認をしてください。
解体が向いているケース
仙台市では空き家の解体費用に関する補助金制度(老朽危険空き家の除去費用補助)があります。対象条件や補助額は年度によって変わるため、仙台市建設局住宅政策課に確認することをおすすめします。
仙台市の空き家に関するサポート窓口
| 相談内容 | 窓口 |
|---|---|
| 空き家の管理・活用全般 | 仙台市建設局住宅政策課(空き家相談窓口) |
| 解体補助金 | 仙台市各区建設部(土木事務所) |
| 相続登記・法的手続き | 宮城県司法書士会(法テラス宮城) |
| 売却・賃貸 | 地域密着の不動産会社 |
まとめ:空き家は放置するほど選択肢が狭まる
仙台市で相続した空き家や使わなくなった自宅を放置していると、特定空き家指定・固定資産税の急増・建物の劣化加速という三重のリスクを抱えることになります。早期に「売却」「賃貸」「解体」「空き家バンク登録」のいずれかを選択し、行動することが損を防ぐ最善策です。
エムアセッツ株式会社では、仙台市内の空き家・相続不動産に関するご相談を承っています。お問い合わせからご連絡いただければ、状況に応じた活用・売却のご提案をいたします。
相続不動産や実家の処分についてはコラム一覧でも関連記事を掲載しています。
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