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賃貸8分で読めます執筆: 森 信幸代表取締役

シャーメゾンの防音性能を徹底検証|エムアセッツ不動産コラム

シャーメゾンの防音性能を徹底検証|エムアセッツ不動産コラム

賃貸物件を選ぶ際、多くの方が気にするのが「騒音問題」です。隣の生活音・上階の足音・外からの音などが原因で、せっかくの新居での生活が台無しになることも珍しくありません。積水ハウスのブランド賃貸「シャーメゾン」は、独自開発の高遮音床システム「SHAIDD(シャイド)」によって業界トップクラスの防音性能を実現しています。本記事では、シャイドの技術的な仕組みから他ブランドとの比較、実際の住み心地まで詳しく解説します。


床遮音の基礎知識:L値とは何か

L値(遮音等級)の見方

床の遮音性能を示す指標として「L値(LL値・LH値)」が使われます。L値は数字が小さいほど遮音性能が高く、上階の音を下の階に伝えにくいことを意味します。

| L値 | 評価 | 目安 |

|-----|-----|-----|

| L-45以下 | 特に優れた遮音性能 | 上階の生活音がほぼ聞こえない |

| L-50 | 優れた遮音性能 | 軽い音はほとんど聞こえない |

| L-55 | 高い遮音性能 | 椅子の引きずり音は聞こえにくい |

| L-60 | 標準的な遮音性能 | 一般的なRC造マンションの水準 |

| L-65以上 | 遮音性能が低い | 音が伝わりやすい |

国土交通省が推奨する住宅の目安は「L-55以下」で、特に気にする方には「L-50以下」が望ましいとされています。

重量床衝撃音(LH)と軽量床衝撃音(LL)の違い

床衝撃音には2種類あります。

重量床衝撃音(LH):子どもが跳ねたり走ったりする際の「ドスン・ドタン」といった低周波の振動音。柔らかい床材では吸収しにくく、構造的な対策が必要です。

軽量床衝撃音(LL):食器の落下音・椅子の引きずり音・足の踏み込み音など「コツン・カタカタ」という高周波音。フローリング材や緩衝材で対策可能です。

シャーメゾンのシャイドは、この両方に対応した設計が特徴です。


シャイド55・シャイド50の仕組み

シャイド(SHAIDD)とは

「SHAIDD」は積水ハウスが独自開発した高遮音床システムの名称です。「SHAIDouble Damping(ダブル・ダンピング)」の略で、2重の制振機能により床衝撃音を大幅に低減します。

積水ハウス公式情報によると、シャイドの採用実績は270,579戸(2022年1月末時点)に達しており、長年にわたり改良を重ねてきた実績ある技術です。

シャイド55の性能

シャイド55は、一般的な鉄骨造の床遮音等級「L-65」から10dB(デシベル)ダウンの「L-55」を実現します。床衝撃音を約1/2にカットする性能を持ちます。

シャーメゾンの標準仕様として採用されており、積水ハウスの賃貸住宅における基本的な遮音水準を担保しています。

シャイド50の性能

シャイド50はさらに上位の遮音等級「L-50」を実現します。一般的な鉄骨造のL-65から15dBダウンで、床衝撃音を約1/3にカットする業界最高水準の遮音性能です。

シャイド50はシャーメゾンの上位グレードに採用されており、特に防音性能を重視する入居者に適した仕様です。

技術の仕組み

シャイドは床の構造材と仕上げ材の間に特殊な制振構造を採用し、衝撃が床を伝わる際に振動エネルギーを効率的に吸収・分散します。オリジナル特許技術による構造設計であり、後付けの防音マットとは根本的に異なるアプローチです。


他ブランド・他構造との遮音性能比較

構造別の遮音性能目安

賃貸物件の構造と遮音性能の関係を整理します。

| 構造 | 遮音性能目安 | 特徴 |

|------|-----------|-----|

| 木造(在来工法) | L-70〜L-75 | 遮音性は最も低い。音が伝わりやすい |

| 軽量鉄骨造 | L-65〜L-70 | 木造よりやや優れるが限定的 |

| 重量鉄骨造(標準) | L-60〜L-65 | 一般的な鉄骨造マンションの水準 |

| シャーメゾン(シャイド55) | L-55 | 一般的鉄骨造より約10dB優秀 |

| シャーメゾン(シャイド50) | L-50 | 業界最高水準の遮音性能 |

| RC造(一般的) | L-55〜L-65 | コンクリートの厚みによって差異大 |

| RC造(高品質) | L-50以下 | 高級マンション水準 |

シャーメゾン(シャイド55)は一般的なRC造と同等かそれ以上の遮音性能を、鉄骨造で実現しているのが最大の特徴です。

大東建託・レオパレスとの比較

一般的な軽量鉄骨造の賃貸物件(大東建託・レオパレス等の標準仕様)は概ねL-65〜L-70の水準です。シャイド55と比較すると10〜15dBの差があり、体感的な差は大きいといえます。

10dBの差は人間の聴覚では「音の大きさが約半分」に感じられると言われており、シャイド55の効果は生活音の聞こえ方に実際の変化をもたらします。


実際の住み心地:どんな音が聞こえて、どんな音が聞こえないのか

シャイド55で対策できる音・苦手な音

シャイド55(L-55水準)で十分に遮音できる音の例です。

よく対策できる音

  • 食器の落下音(軽量衝撃音)
  • 椅子を引きずる音
  • 歩行音(通常の歩き方)
  • テレビ・会話音(隣室)
  • 完全には防げない音

  • 子どもが飛び跳ねる「ドスン」という重量衝撃音(軽減はされるが残る場合あり)
  • 深夜の大音量の音楽・映像音
  • 真上の部屋から直接伝わる重量衝撃音
  • シャイド50(L-50水準)では、さらにこれらの音が低減されますが、「完全無音」にはなりません。遮音性能はあくまで「低減する」技術であり、生活音ゼロを保証するものではない点は理解しておく必要があります。

    住んでみた感想の傾向

    シャーメゾン入居者の声(一般的な傾向)をまとめると、以下の点が多く語られます。

  • 「通常の歩き音はほぼ聞こえない」という好評が多い
  • 「真上の部屋に子どもがいると走り回る音は感じる」という声もある
  • 「木造時代と比べると格段に静か」という比較レビューが多い
  • 「深夜帯でも静かで睡眠の質が上がった」という声がある
  • 総じて、木造・軽量鉄骨からシャーメゾンに引っ越した入居者ほど、遮音性能の向上を強く実感する傾向があります。


    壁・窓の防音性能

    壁の遮音

    シャーメゾンの重量鉄骨造では、界壁(隣室との壁)にも一定の遮音仕様が採用されています。一般的な軽量鉄骨造のアパートより壁の厚みや遮音材の仕様が充実しており、隣室の生活音が漏れにくい設計です。

    窓の防音

    窓からの外部音については、シャーメゾンは防音サッシ・複層ガラス(ペアガラス)を標準採用しているケースが多く、幹線道路沿いや駅近物件でも外音を軽減しやすい仕様となっています。


    シャーメゾンを選ぶ際の防音面のポイント

    上下・隣の入居者の状況を確認

    シャーメゾンの遮音性能を最大限に活かすには、上階の入居者の生活スタイルも重要です。小さい子どものいるファミリーが真上に入居している場合、シャイド55でも重量衝撃音を感じることがあります。

    内見時に不動産会社に上下階の入居者状況を聞いてみるとよいでしょう。

    シャイド55かシャイド50かを確認

    シャーメゾンの物件でも、シャイド55採用とシャイド50採用では遮音性能が異なります。防音性能を最重視するなら、シャイド50採用物件を選ぶと安心です。物件詳細や不動産会社に確認してみましょう。

    1階・最上階は騒音問題が少ない

    1階は真上の音が聞こえやすい一方で、下からの音はありません。最上階は上階からの音がゼロです。防音性を特に重視するなら最上階のシャーメゾンを選ぶのも一つの方法です。


    シャーメゾンの防音性能まとめ

    | 項目 | 内容 |

    |-----|-----|

    | 標準遮音等級 | L-55(シャイド55) |

    | 最上位遮音等級 | L-50(シャイド50) |

    | 対応音種 | 重量床衝撃音(LH)・軽量床衝撃音(LL)の両方 |

    | 採用実績 | 270,579戸(2022年1月末時点) |

    | 他構造との比較 | 木造・軽量鉄骨より明確に優秀、RC造上位と同等水準 |


    まとめ

    シャーメゾンの「シャイド55」「シャイド50」は、積水ハウスが独自開発した特許技術による高遮音床システムで、一般的な鉄骨造の賃貸物件と比べて明確な防音性能の差があります。

    「隣の音が気になって眠れない」「子どもの足音が響かないか心配」といった悩みを抱える方には、シャーメゾンは有力な選択肢です。一方で、あくまで「低減する」技術であり完全防音ではない点は踏まえた上で、物件選びをすることをお勧めします。

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