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賃貸7分で読めます執筆: 森 信幸代表取締役

木造vs鉄骨vsRCマンション:防音性と家賃の違いを徹底比較

木造vs鉄骨vsRCマンション:防音性と家賃の違いを徹底比較

「音問題」は賃貸トラブルの最多原因

管理会社へのクレームのなかで最も多いのが騒音・防音に関するトラブルです。上階の足音、隣室の会話・テレビ音、早朝の生活音……。これらが気になり始めると毎日のストレスになり、最終的に早期退去につながることも少なくありません。

賃貸物件の防音性は建物の構造によって大きく異なります。構造を理解したうえで物件を選ぶことが、音トラブルを防ぐ最大のポイントです。


構造の種類と防音性の基礎知識

遮音等級(L値)とは

床衝撃音の遮音性能を示す指標がL値(エルち)です。数値が小さいほど防音性能が高く、L-45以下が「優れた防音性」、L-65以上は「音が聞こえやすい」水準とされています。

一般的な目安は以下のとおりです。

| L値 | 評価 | 状態 |

|-----|------|------|

| L-40以下 | 優 | ほぼ聞こえない |

| L-45 | 良 | 気にならないレベル |

| L-50 | 可 | 椅子の引き摺り音は聞こえる |

| L-55 | やや不可 | 少し気になる |

| L-60 | 不可 | 生活音が聞こえる |

| L-65以上 | 劣 | 足音・話し声が筒抜け |

また壁・天井の遮音性を示す指標としてD値もあります。D値は数値が大きいほど遮音性が高く、D-50以上が「話し声が聞こえない」水準です。


構造別の防音性能比較

木造(木軸工法・2×4工法)

遮音等級の目安: L-70〜L-75程度

木造建築は軽量で施工コストが低い反面、床・壁の密度が低く振動が伝わりやすいのが特徴です。隣室の話し声・足音・夜間の物音が聞こえやすく、防音性能は構造のなかで最も低いグループに位置します。

ただし、2×4工法(ツーバイフォー)やモノコック構造の木造は剛性が高く、通常の木軸工法よりやや防音性が改善されています。また内壁に防音材を追加したり、床に吸音マットを敷くことで補完できます。

仙台の家賃帯: 1K(20〜25m²)で3.5〜5.5万円前後

軽量鉄骨造

遮音等級の目安: L-60〜L-65程度

大東建託・積水ハウス(ビーレガス)・レオパレスなどが多用する構造です。木造より剛性が高く、壁の密度も上がりますが、床スラブ(コンクリート床)がないため上下階への振動・衝撃音の伝達が起きやすい構造です。

走り回る子どもの足音・椅子を引く音・ドアを強く閉める音などが下階に伝わりやすく、上下階トラブルが起きやすい水準といえます。

仙台の家賃帯: 1LDK(40〜50m²)で6.5〜9.0万円前後

重量鉄骨造

遮音等級の目安: L-55〜L-60程度(物件による)

柱・梁に厚み6mm以上の鋼材を使用する構造で、建物全体の剛性が格段に上がります。床にコンクリートスラブを組み込めるため、軽量鉄骨よりも振動の伝達が抑えられます。

積水ハウスのシャーメゾン(重量鉄骨タイプ)では独自のシャイド55という遮音技術を採用しており、床衝撃音をL-55レベルに抑えています。これはRC造の標準的な物件に匹敵する遮音性能です。

仙台の家賃帯: 1LDK(40〜50m²)で8.0〜12.0万円前後

RC造(鉄筋コンクリート)

遮音等級の目安: L-50〜L-55程度

コンクリートを型枠に流し込んで固めるRC造は密度が高く、振動・音の伝達が抑えられます。マンションの多くがRC造で、高い防音性が期待できます。ただし設計・施工品質によって実際の遮音性能にはばらつきがあり、「RC造でも音が気になった」という事例もゼロではありません。

コストが高いため家賃も高めになりますが、防音性の安定感という点ではトップクラスです。

仙台の家賃帯: 1LDK(40〜55m²)で9.0〜14.0万円前後


構造別の防音性・家賃まとめ

| 構造 | 遮音等級(L値)目安 | 防音評価 | 1LDK家賃目安(仙台) |

|------|------------------|---------|---------------------|

| 木造 | L-70〜75 | 低い | 6.0〜8.0万円 |

| 軽量鉄骨 | L-60〜65 | やや低い | 6.5〜9.0万円 |

| 重量鉄骨(シャイド55) | L-55 | RC並み | 8.0〜12.0万円 |

| RC(鉄筋コンクリート) | L-50〜55 | 高い | 9.0〜14.0万円 |


シャーメゾン重量鉄骨の「シャイド55」とは

積水ハウスが独自開発したシャイド55は、床衝撃音をL-55(JIS規格で「優」に相当)に抑える複合遮音技術です。

シャイド55の仕組み

  • 厚みのある床スラブ: 重量鉄骨造の床にコンクリートスラブを組み込み、振動の伝達を物理的に抑制
  • 防振ゴム・制振材の設置: 床と構造体の間に防振材を挟み込み、衝撃音のエネルギーを吸収
  • 壁の二重構造: 界壁(隣戸との壁)も二重化して空気音の伝達を低減
  • 天井の遮音処理: 天井裏に吸音材を充填し、音の共鳴を防ぐ
  • この複合技術によって、同じ重量鉄骨造でも一般的な物件より遮音性能が高く、RC造(L-50〜55)と同等水準を実現しています。


    防音性以外の構造別の特徴

    耐震性

    重量鉄骨・RCはともに高い耐震性を持ちます。仙台は2011年の東日本大震災を経験しており、耐震性能は入居者の関心が高い項目のひとつです。重量鉄骨造は鋼材の粘り強さによって大きな揺れにも変形しながら倒壊を防ぐ特性があります。

    断熱性

    RC造は熱容量が大きく夏涼しく冬暖かい傾向がありますが、外断熱の施工品質によって差が出ます。シャーメゾン重量鉄骨は「次世代省エネルギー基準」を満たす断熱仕様が標準で、仙台の冬の暖房コスト削減にも寄与します。

    耐久性・資産価値

    重量鉄骨・RCは適切なメンテナンスを前提に50〜60年以上の耐用年数が期待できます。木造・軽量鉄骨は法定耐用年数が短く(木造22年、軽鉄19年)、長期保有での資産価値維持には不利です。


    どの構造を選ぶべきか:ライフスタイル別のおすすめ

    騒音に敏感・上下階のトラブルを避けたい方

    → 重量鉄骨(シャイド55採用物件)またはRC造を選択。家賃は上がりますが、精神的な安定感が大きく異なります。

    子育て世帯・ペット飼育の方

    → 重量鉄骨を優先。子どもが走り回る音や犬の足音を階下に伝えにくく、ご近所トラブルのリスクを減らせます。

    コスト最優先の単身者

    → 木造・軽量鉄骨でもコルクマットや防音マットを敷くことで一定の補完ができます。ただし上階住民の生活スタイルによっては音が気になる可能性があります。

    長く住む予定がある方

    → 耐久性・資産価値の観点から重量鉄骨またはRC造が安心です。


    エムアセッツのシャーメゾン物件:防音に自信がある理由

    エムアセッツが仙台市内で管理する6棟のシャーメゾン(積水ハウス施工)は、すべて重量鉄骨造・シャイド55採用です。L-55の遮音性能はRC造マンションと同水準で、上下階・隣戸の生活音トラブルが起きにくい設計になっています。

    さらに外断熱工法による高い断熱性能で、仙台の寒い冬でも暖房効率よく快適に過ごせます。

    防音性・耐震性・設備水準のバランスを重視したい方は、物件一覧ページから現在の空室情報をご確認ください。シャイド55の技術詳細についてはシャイド55の技術解説コラムもご参照ください。


    まとめ

    木造・軽量鉄骨・重量鉄骨・RCの防音性能は、L値で比べると10〜25ポイントの差があります。家賃帯では重量鉄骨がRCより1〜2万円安い傾向があり、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。

    シャーメゾン重量鉄骨(シャイド55)は「防音性の高さ」と「手ごろな家賃」を両立した選択肢として、仙台市内では特に評価が高い物件タイプです。音環境を重視する方は、構造と遮音等級を必ず確認してから物件を選ぶようにしましょう。

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