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賃貸5分で読めます執筆: 森 信幸代表取締役

シャーメゾンの構造から読み解く住み心地|遮音性・断熱性・耐震性を徹底解説

シャーメゾンの構造から読み解く住み心地|遮音性・断熱性・耐震性を徹底解説

シャーメゾンとは

シャーメゾン(SHA MAISON)は、積水ハウス株式会社が展開する賃貸住宅ブランドです。「優しい」を意味するフランス語に由来し、一般的な賃貸住宅よりもワンランク上の住み心地を追求しています。

賃貸住宅でありながら、分譲住宅に匹敵する品質を目指すというコンセプトのもと、構造・設備・デザインの各面で独自の技術が採用されています。本記事では、特に住み心地に直結する構造面の特徴について解説します。

構造の基本:重量鉄骨造の優位性

シャーメゾンの多くは重量鉄骨造(鉄骨厚さ6mm以上)で建築されています。賃貸住宅の構造は大きく「木造」「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」「鉄筋コンクリート造(RC造)」に分類されますが、それぞれに特徴があります。

構造別の一般的な特徴比較

| 項目 | 木造 | 軽量鉄骨造 | 重量鉄骨造 | RC造 |

|------|------|------------|------------|------|

| 遮音性 | やや低い | 普通 | 高い | 非常に高い |

| 耐震性 | 普通 | 高い | 非常に高い | 非常に高い |

| 断熱性 | 素材自体は高い | 対策が必要 | 対策が必要 | コンクリートの蓄熱に注意 |

| 賃料帯 | 低〜中 | 中 | 中〜高 | 高 |

重量鉄骨造は、木造・軽量鉄骨造と比較して遮音性・耐震性に優れ、RC造と比較してコストパフォーマンスに優れるバランスのよい構造といえます。

遮音性:賃貸住宅の住み心地を左右する最重要ポイント

賃貸住宅における不満の上位に常にランクインするのが「騒音問題」です。国土交通省の「住生活総合調査」でも、集合住宅居住者の不満として「隣人の音」「上階の足音」が高い割合を占めています。

シャーメゾンの遮音対策

積水ハウスのシャーメゾンでは、遮音性能の向上に独自の技術を採用しています。

床の遮音

上下階間の遮音には、床スラブ(床版)の厚さと構造が重要です。シャーメゾンでは、一般的な賃貸住宅よりも厚い床構造を採用し、重量衝撃音(足音など)と軽量衝撃音(物を落とす音など)の両方に対応しています。

床衝撃音の遮音等級では、重量衝撃音に対してLH-55〜60程度、軽量衝撃音に対してLL-45程度の性能を確保する仕様が多く、これは一般的な賃貸住宅(木造・軽量鉄骨造でLH-65〜70程度)と比較して大幅に優れた数値です。

壁の遮音

界壁(隣戸との間の壁)においても、石膏ボードの多層貼りや制振シートの採用など、遮音性能を高める工夫がされています。隣戸間の遮音等級としてD-50程度を確保する仕様が一般的で、日常生活音がほとんど気にならないレベルを実現しています。

配管の遮音

上階からの排水音も、集合住宅では気になるポイントです。シャーメゾンでは排水管に防音材を巻くなどの対策が施され、排水音の軽減が図られています。

断熱性能:光熱費と快適性に直結

鉄骨造の断熱課題とその対策

鉄骨造の建物は、鉄骨部分が熱を伝えやすい(熱橋・ヒートブリッジ)という構造上の課題があります。積水ハウスでは、この課題に対して外壁と鉄骨の間に断熱材を配置する工法を採用し、熱橋の影響を最小限に抑えています。

断熱材には高性能グラスウールやウレタンフォームなどが使用され、住宅性能表示制度における断熱等性能等級でも高い水準を確保しています。

複層ガラスの標準採用

窓は住宅の熱損失が最も大きい部位です。シャーメゾンでは複層ガラス(ペアガラス)を標準採用しており、単板ガラスと比較して断熱性能が大幅に向上しています。これにより冬場の結露発生も抑制され、カビの発生リスクが軽減されます。

耐震性能:地震大国における安心

積水ハウスの耐震技術

東日本大震災以降、賃貸住宅の入居者にとっても耐震性能は重要な検討項目となっています。積水ハウスでは、独自の制震・耐震技術をシャーメゾンにも展開しています。

重量鉄骨造のラーメン構造(柱と梁を剛接合する構造)は、地震時のエネルギーを建物全体で吸収するため、局所的な損傷が起きにくい特徴があります。さらに、制震ダンパーなどのオプション技術を組み合わせることで、繰り返しの地震にも粘り強い構造が実現されています。

法定耐用年数と建物寿命

重量鉄骨造の法定耐用年数は34年(鉄骨の厚さ4mm超の場合)と、木造の22年、軽量鉄骨造の27年(鉄骨の厚さ3mm超4mm以下)と比較して長く設定されています。

ただし、法定耐用年数は税務上の減価償却期間であり、適切なメンテナンスを行えば実際の建物寿命はこれよりも長くなります。積水ハウスでは長期メンテナンスプログラムを提供しており、建物の長寿命化をサポートしています。

住み心地を支えるその他の仕様

天井高

シャーメゾンでは、標準的な賃貸住宅の天井高(2,400mm程度)よりも高い天井高を確保している物件が多く、開放感のある居住空間を実現しています。

水回り設備

キッチン・浴室・洗面台などの水回り設備にも積水ハウスの品質基準が適用され、分譲マンションに近いグレードの設備が採用されています。

収納力

クローゼットやシューズクロークなど、収納スペースの容量と使い勝手にもこだわりが見られます。限られた居住面積の中で、効率的な収納計画が実現されています。

まとめ

シャーメゾンの住み心地は、重量鉄骨造という構造上の優位性と、積水ハウス独自の遮音・断熱・耐震技術に支えられています。特に賃貸住宅で最も重要な遮音性能については、一般的な賃貸住宅と比較して明確な差があります。

物件選びの際には、間取りや家賃だけでなく、建物の構造や仕様にも注目することで、長く快適に暮らせる住まいを見つけることができるでしょう。

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