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賃貸6分で読めます執筆: 森 信幸代表取締役

仙台のハザードマップ完全ガイド|洪水・土砂・津波リスクと物件選びへの活用法

仙台のハザードマップ完全ガイド|洪水・土砂・津波リスクと物件選びへの活用法

ハザードマップとは

ハザードマップとは、自然災害による被害の予測範囲や避難場所・避難経路を地図上に示したものです。国土交通省や各自治体が作成・公開しており、住民が自分の住むエリアの災害リスクを把握し、適切な防災行動をとるための重要な資料です。

2020年の宅地建物取引業法施行規則の改正により、不動産取引の重要事項説明において水害ハザードマップの説明が義務化されました。これにより、住まい選びにおけるハザードマップの重要性はさらに高まっています。

仙台市のハザードマップの種類

仙台市では、主に以下のハザードマップが公開されています。いずれも仙台市の公式サイトからダウンロード可能です。

1. 洪水ハザードマップ

河川の氾濫による浸水想定区域を示したマップです。仙台市内を流れる主な河川と、それぞれの洪水リスクについて理解することが重要です。

仙台市内の主な河川

  • 広瀬川:仙台市中心部を流れる一級河川。青葉区から若林区にかけて流域が広がる
  • 名取川:仙台市南部を流れる一級河川。太白区から若林区にかけて影響範囲が広い
  • 七北田川:仙台市北部を流れる二級河川。泉区から宮城野区にかけて流域が広がる
  • 梅田川・六郷堀など:中小河川も局地的な浸水リスクがある
  • 洪水ハザードマップは、想定最大規模降雨(おおむね1000年に1回程度の確率で発生する降雨)に基づいて作成されています。浸水深は色分けで表示され、0.5m未満から5m以上までの段階で示されています。

    2. 土砂災害ハザードマップ

    がけ崩れ・地すべり・土石流の危険がある区域を示したマップです。仙台市内では、丘陵地や山間部に土砂災害警戒区域が指定されています。

    土砂災害リスクの高いエリアの傾向

  • 青葉区西部(作並・定義方面の山間部)
  • 太白区南西部(秋保・生出方面)
  • 泉区北西部(根白石・福岡方面)
  • 住宅地に隣接する急傾斜地
  • 宮城県の「土砂災害警戒区域等の指定」情報と合わせて確認することをおすすめします。

    3. 津波ハザードマップ

    東日本大震災の教訓を踏まえ、最大クラスの津波を想定した浸水区域を示したマップです。

    津波リスクのあるエリア

    仙台市内で津波リスクが想定されるのは、主に以下のエリアです。

  • 宮城野区東部:仙台港周辺、蒲生・岡田地区
  • 若林区東部:荒浜・藤塚・六郷地区
  • 太白区東部:名取川河口周辺
  • 仙台東部道路(仙台東部有料道路)より東側のエリアは、東日本大震災時に実際に津波浸水が発生したエリアであり、現在も注意が必要です。

    4. 内水ハザードマップ

    下水道の排水能力を超える降雨による浸水(内水氾濫)を示したマップです。河川から離れたエリアでも、局地的豪雨により道路冠水や床下浸水が発生する可能性があります。

    エリア別の災害リスク特徴

    青葉区

    仙台市の中心部を含むエリアです。広瀬川沿いの低地部は洪水リスクがありますが、台地上の上杉・錦町・北四番丁周辺は地盤が比較的良好で、浸水リスクは低い傾向にあります。西部の山間地域では土砂災害に注意が必要です。

    宮城野区

    仙台平野の東部に位置し、標高が低い地域が多いため、洪水・津波のリスクに注意が必要です。特に海岸部は津波リスクが高く、内陸部でも七北田川・梅田川沿いでは洪水リスクがあります。一方、JR仙台駅東側の台地上は相対的にリスクが低い傾向です。

    若林区

    広瀬川と名取川に挟まれた低地が多く、洪水リスクのある区域が広がっています。東部の沿岸部は津波リスクも高い地域です。一方、荒井駅周辺の台地部分は標高がやや高く、浸水リスクは比較的低めです。

    太白区

    名取川沿いの低地部では洪水リスクがあります。長町・富沢エリアは地下鉄沿線で利便性が高いですが、名取川の氾濫区域に該当する部分があるため、ハザードマップの確認が重要です。

    泉区

    仙台市北部の住宅地が多いエリアです。七北田川沿いを除くと、全体的に浸水リスクは低い傾向にあります。ただし、ニュータウン開発地の造成斜面では土砂災害リスクに注意が必要な箇所があります。

    ハザードマップを物件選びに活用する方法

    ステップ1:物件所在地のリスクを確認

    物件の住所をハザードマップ上で確認し、以下の点をチェックします。

  • 洪水浸水想定区域に入っているか、入っている場合の想定浸水深は何メートルか
  • 土砂災害警戒区域(イエローゾーン)・特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されていないか
  • 津波浸水想定区域に入っていないか
  • ステップ2:建物の構造と階数を考慮

    浸水リスクのあるエリアでは、建物の構造や居住階数が重要になります。

  • 浸水深0.5m未満:1階でも床上浸水は回避可能な場合が多い
  • 浸水深0.5m〜3m:2階以上の居住を推奨
  • 浸水深3m以上:3階以上の堅固な建物が望ましい
  • 鉄骨造やRC造の建物は、木造と比較して水害時の構造的な被害が小さい傾向があります。

    ステップ3:避難経路と避難場所を確認

    ハザードマップには、指定避難所・避難場所・避難経路も記載されています。物件から最寄りの避難場所までのルートを事前に確認しておくことが重要です。

    ステップ4:過去の災害履歴を調べる

    ハザードマップは「想定」に基づく情報です。過去に実際に浸水被害が発生した地域かどうかも確認すると、より現実的なリスク評価ができます。仙台市の「災害の記録」や国土地理院の「地理院地図」(旧版地形図)なども参考になります。

    ハザードマップの確認方法

    仙台市のハザードマップは、以下の方法で確認できます。

  • 仙台市公式サイト:各種ハザードマップのPDFをダウンロード可能
  • 仙台市防災情報マップ:Web上で住所を入力して確認できるオンラインツール
  • 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」:全国のハザードマップを横断的に閲覧可能
  • 各区役所の窓口:紙のハザードマップを入手可能
  • まとめ

    仙台市は東日本大震災を経験した都市として、防災意識が高い地域です。住まい選びにおいてハザードマップを活用することで、災害リスクを理解した上での適切な判断が可能になります。

    ハザードマップに記載されたリスクがある地域が「住んではいけない場所」というわけではありません。リスクを正しく認識し、建物の構造・階数選び・保険加入・避難計画の策定など、適切な対策を講じることが重要です。物件選びの際には、利便性や家賃だけでなく、防災の観点も加えた総合的な判断をおすすめします。

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