仙台の賃貸物件でよく聞く「オール電化」と「都市ガス」
仙台市内の賃貸物件を探していると、物件情報に「オール電化」「都市ガス」「プロパンガス」という記載が見られます。これらは光熱費や使い勝手に大きな違いをもたらすため、物件選びの重要な判断材料です。
この記事では、仙台市内での実際の費用感・使い勝手・リスクを比較しながら、自分に合った選択肢を考えます。
3種類のエネルギー供給方式の基本
都市ガス(東北地方)
東北地方(仙台市内を含む)では東北ガスが都市ガスを供給しています。主要市街地(青葉区・宮城野区・若林区・太白区・泉区の大部分)では都市ガスが利用可能です。
- 用途:ガスコンロ・ガス給湯器・ガス暖房(ファンヒーター)
- 月額目安(一人暮らし):1,500〜3,500円(季節変動あり)
- 特徴:プロパンより安価。仙台市内では多くの物件で利用可能
プロパンガス(LPガス)
農村部・郊外のアパートや、都市ガス管が引き込まれていない物件で使われます。
- 月額目安(一人暮らし):3,000〜6,000円(都市ガスの1.5〜2倍程度)
- 特徴:ガス会社・プランによって価格が大きく変わる。料金規制が弱いため注意が必要
オール電化
給湯・調理・暖房をすべて電気でまかなう方式。エコキュート(電気給湯器)やIHクッキングヒーターが設置されています。
- 月額目安(一人暮らし):電気代8,000〜15,000円(ガスなし)
- 特徴:電気料金プランの選択で費用をコントロールできる。火を使わないため安全性が高い
光熱費の比較(仙台市の一人暮らし・1LDK想定)
以下は仙台市内で一人暮らしをする場合の年間光熱費の目安です(気候条件・生活スタイルによって異なります)。
| 方式 | ガス代/月 | 電気代/月 | 合計/月 | 合計/年 |
|---|---|---|---|---|
| 都市ガス | 1,500〜3,500円 | 5,000〜9,000円 | 6,500〜12,500円 | 78,000〜150,000円 |
| プロパンガス | 3,000〜6,000円 | 5,000〜9,000円 | 8,000〜15,000円 | 96,000〜180,000円 |
| オール電化 | 0円 | 8,000〜15,000円 | 8,000〜15,000円 | 96,000〜180,000円 |
※冬(12月〜2月)は暖房使用量が増えるため、上記の上限値に近づきやすい
都市ガス物件のメリット・デメリット
メリット
- 光熱費が安定している:都市ガスは電気よりエネルギー単価が低く、特に給湯コストが安い
- 料理がしやすい:ガスコンロは火力の調整が直感的で、鍋料理・焼き料理・炒め物が素早くできる
- 設備コストが低い:ガス給湯器はエコキュートより設置コストが低く、故障時の修理・交換費用も安い
- 停電時にガスが使える:停電してもガスコンロ・ガス給湯器は使える(一部機器は電源不要)
デメリット
- 火災・ガス漏れリスク:ガスコンロは火を使うため、換気と点検が必要
- プロパンガスの物件は費用が高い:都市ガス未対応エリアではプロパンガスになり、費用が増える
- ガス料金の値上がりリスク:エネルギー価格の変動に連動する
オール電化物件のメリット・デメリット
メリット
- 火を使わない安全性:IH調理器は火が出ないため、火災リスクが低い。小さな子供がいる家庭に安心
- 夜間電力割引を活用できる:「夜間電力が安いプラン」(東北電力のよりそう+シーズン&タイムなど)でエコキュートの湯沸かしを夜間に行うと電気代を下げられる
- ガス代がかからない:基本料金が1本分(電気のみ)で済む
- メンテナンスが少ない:ガス配管のメンテナンスが不要
デメリット
- 停電時に全機能が停止する:地震・台風などで停電すると、調理・給湯・暖房がすべて使えなくなる
- IH対応の調理器具が必要:アルミ鍋・土鍋・フライパンの一部はIH非対応。引越し時に調理器具を買い替えるコストが発生する可能性がある
- タコ焼き・強火の炒め物がやりにくい:料理好きにはガスの方が使い勝手が良い場合が多い
- エコキュートの定期メンテナンスが必要:オーナーや管理会社が対応しているか確認が重要
仙台の気候での注意点
仙台市は東日本大震災(2011年3月)でガスと電気が長期間停止した経験があります。その後の防災意識の高まりから、以下の点が重視されています。
停電・ガス停止時のリスク
| 方式 | 停電時 | ガス停止時 |
|---|---|---|
| 都市ガス | ガスコンロは使用可能 | 調理・給湯不可 |
| プロパンガス | ガスコンロは使用可能 | 調理・給湯不可 |
| オール電化 | 全機能停止 | 影響なし |
仙台市では停電時の備えとして、カセットコンロ(ガスボンベ式)を常備しておくことが推奨されています。オール電化物件の方は特に準備しておくと安心です。
冬の暖房費
仙台の冬(11月〜3月)は暖房費が光熱費全体を大きく左右します。
- ガス暖房(ファンヒーター):電気エアコンより即効性があり、乾燥しにくい。ただし換気が必要
- 電気エアコン暖房:オール電化でも使えるが、外気温が低い日はエアコンの効率が落ちる
- 床暖房(電気式):オール電化物件の一部に設置。快適だが電気代が高め
プロパンガスの物件は要注意
仙台市内でも郊外の物件や築古アパートにはプロパンガスが使われているケースがあります。プロパンガスは都市ガスに比べて割高であり、選択の余地が少ない点に注意が必要です。
入居前の確認ポイント
- 「ガスの種類:都市ガス or プロパン(LP)」を必ず確認
- プロパンの場合、ガス会社と単価を確認する(公式サイトや重要事項説明書で)
- プロパンガスを理由に家賃が安い場合、トータルコストで計算し直す
選び方のまとめ
| 優先事項 | おすすめ方式 |
|---|---|
| 光熱費を最小化したい | 都市ガス物件(夜間プラン活用も) |
| 安全性を重視する | オール電化 |
| 料理を楽しみたい | 都市ガス(IHより火力が自由) |
| 停電時のリスクを避けたい | 都市ガス or プロパン |
| 長期的なランニングコスト重視 | 都市ガス物件 |
プロパンガスは光熱費が高くなりやすいため、特別な理由がない限り都市ガス対応物件を優先することをお勧めします。
まとめ
仙台市の賃貸物件を選ぶ際、ガス・電気のエネルギー方式は毎月の生活コストに直結します。都市ガス物件は光熱費が低く使い勝手が良い一方、オール電化は安全性と夜間割引の活用がメリットです。プロパンガスは費用が高くなる点を十分に確認しましょう。
エムアセッツでは、仙台市内の物件についてガス種別・設備情報を含めた詳細なご説明をしています。光熱費を重視した物件探しをされている方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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