育児休業中は収入が一時的に減少するため、「今の状況で新しい賃貸を借りられるのか」と不安を感じる方が少なくありません。しかし、育休中だからといって賃貸審査が通らないわけではなく、適切な準備をすれば問題なく物件を契約できるケースがほとんどです。本記事では、仙台市内で育休中に賃貸転居を検討している方が知っておくべきポイントを解説します。
育休中の収入と審査の関係
育児休業中は雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます。給付金の額は、育休開始から180日目までは休業前の賃金の67%、181日目以降は50%となっています(2026年時点)。この給付金は「収入」として審査に使えるかどうかが、まず重要なポイントです。
審査上の収入として認められるか
多くの保証会社や貸主は、育児休業給付金を「継続的な収入」とは見なしにくい傾向があります。理由は、給付金は育休期間中のみ支給される時限的な収入であり、復職後に収入が回復するまでのつなぎとして扱われるからです。ただし、以下の条件がそろっていれば審査が通りやすくなります。
- 育休前の雇用形態が正社員または契約社員(育休取得実績がある勤務先であること)
- 復職予定日が明確(「○月に復帰予定」という具体的な日付がある)
- 育休前の収入が家賃の36倍以上(月収ベースで家賃の3倍以上の収入証明が可能)
育休前の年収と復職後の収入見込みを示すことで、「一時的な収入減である」と審査者に伝えることができます。
審査通過のための書類準備
育休中の賃貸審査では、通常の書類に加えて以下を準備すると通過率が上がります。
在職証明書(休職中であることの明示あり)
勤務先に依頼し、「現在育児休業中であり、○年○月に復職予定」という文言を含む在職証明書を発行してもらいましょう。これが審査において最も効果的な補足書類です。
育休前の給与明細または源泉徴収票
育休前(直近の就業期間)の給与明細3ヶ月分または前年の源泉徴収票を用意します。これが「本来の収入水準」を示す根拠になります。
育児休業給付金の受給証明
ハローワークから発行される給付金の支給決定通知書のコピーも補足として提出できます。現在の収入がゼロではないことを示せます。
配偶者(パートナー)が収入証明を提出
配偶者が就労している場合は、配偶者の収入証明を合わせて提出することで世帯収入として評価してもらえるよう交渉しましょう。共同名義または連帯保証人として配偶者が加わることで審査が大幅に安定します。
引越しタイミングの選び方
育休中の引越しには体力的・精神的な負担も伴います。適切なタイミングを見極めることが重要です。
引越しに向くタイミング
生後4〜6ヶ月以降、赤ちゃんの生活リズムが安定してきた時期が引越しに適しています。授乳や睡眠のサイクルが整ってくると、引越し当日の段取りがしやすくなります。また、仙台市内の賃貸市場では10〜12月が比較的閑散期で、物件の選択肢が広がり交渉もしやすくなります。
復職前の余裕ある時期に動く
復職の3〜4ヶ月前から物件探しを始めるのが理想的です。復職後は慌ただしくなるため、引越しと保育所入所の準備を同時進行できる時間的余裕が必要です。仙台市の認可保育所は10〜11月に翌年4月入所の申込みが集中するため、保育所と物件の両方を見据えたスケジュールを立てましょう。
子育て環境を重視した物件条件
育休中に引越しを検討する多くの方は、「保育所に入れるか」「子育てしやすいか」を優先して物件を探します。
保育所近接エリアを最優先に
仙台市の認可保育所は入所申込み時点の住所が選考基準に影響します。希望する保育所の近くに住むことが入所優先度を高める要素のひとつです。特に人気が高い泉区・太白区の認可保育所は競争率が高く、物件とセットで申込みエリアを検討することが重要です。
部屋の防音性と間取り
乳幼児の夜泣きや昼間の声が近隣トラブルにならないよう、防音性能の高い鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションを選ぶと安心です。仙台市内ではRC造の2LDKが7〜10万円台で見つかります。間取りは子どもが大きくなることを見越して2LDK以上が望ましいです。
近隣のサポート資源確認
仙台市内には「子育て支援センター」「ファミリーサポートセンター」「地域子育て支援拠点」が各区に整備されています。物件周辺にこれらの施設があると、育休中の孤立感軽減や緊急時のサポート確保に役立ちます。
まとめ:育休中の転居は準備次第で十分可能
育休中の賃貸審査は「収入が一時的に減少しているだけで、職を失ったわけではない」という実態を丁寧に書類で伝えることがカギです。在職証明書・育休前の収入証明・配偶者の収入証明を揃え、復職予定を明確にすれば、仙台市内の多くの物件で審査を通過できます。物件探しのタイミングと保育所申込みのスケジュールを連動させて計画的に進めましょう。住まい選びでお悩みの方は、エムアセッツ株式会社にお気軽にお問い合わせください。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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