自営業者やフリーランスとして仙台で賃貸物件を探していると、「審査が通らなかった」「審査に時間がかかる」といった経験をする方が少なくありません。会社員と比較して、収入の安定性が証明しにくいことが主な理由です。しかし、適切な準備と対策を行えば、自営業・フリーランスでも問題なく賃貸審査を通過することができます。
この記事では、自営業・フリーランスの方が仙台で賃貸物件を借りる際に直面する審査の壁と、それを乗り越えるための具体的な方法を解説します。
なぜ自営業・フリーランスは賃貸審査が難しいのか
収入の安定性が証明しにくい
賃貸審査において、入居審査の主な評価基準は「継続的に家賃を支払える能力があるか」です。会社員の場合、毎月決まった給与が支払われる雇用契約書や給与明細で収入の安定性を証明できます。
一方、自営業者やフリーランスは月ごとに収入が変動することが多く、「来月も同じ収入が保証されるか」を客観的に示すことが難しいのです。
一般的な審査基準
多くの賃貸物件では、以下の基準で審査が行われます。
- 年収と家賃の比率:家賃が年収の25〜30%以内であること
- 収入の継続性:定期的な収入があること
- 信用情報:家賃の滞納歴やクレジットカードの支払い遅延がないこと
- 属性:勤務先・職種・勤続年数
自営業者の場合、「継続性」と「属性」の部分で審査が厳しくなる傾向があります。
準備すべき書類
確定申告書の重要性
自営業者・フリーランスの収入証明として最も重要な書類が確定申告書です。税務署に提出した確定申告書の控えを用意してください。
ポイント
- 原則として直近2〜3年分を準備する
- 税務署の受付印または電子申告の受信通知が必要
- 青色申告者の場合は青色申告決算書も添付する
確定申告書の所得が低い場合でも、収入金額(売上)が高ければ評価される場合があります。経費を多く計上して課税所得を抑えている方は、売上金額を説明する資料をあわせて用意すると審査が通りやすくなります。
その他の有効な書類
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 銀行通帳のコピー | 直近6〜12ヶ月の入出金履歴 |
| 取引先との契約書 | 継続的な収入があることを示す |
| 受発注書・請求書 | 実際の業務実績 |
| 事業の公式ウェブサイト | 事業の実在性を示す |
| 納税証明書 | 税金を適切に納めていることの証明 |
法人化している場合
個人事業主として申告している場合と、法人を設立している場合では審査の扱いが異なります。法人として活動している場合は、法人の決算書・登記簿謄本なども準備すると良いでしょう。
審査通過のための実践的な対策
対策1:家賃設定を収入の25%以内に抑える
自営業者の審査では、特に家賃と収入のバランスが重視されます。確定申告書に記載された所得(控除後の収入)の25〜30%以内に家賃を抑えた物件を選ぶことが、審査通過の基本です。
仙台市内の1LDKの相場は5〜7万円程度ですので、年間所得が240万円以上(月収20万円相当)あれば、多くの物件で審査を通過できます。
対策2:信頼できる連帯保証人を用意する
親族など、安定した収入がある人を連帯保証人として立てることは、自営業者の審査において大きなプラスになります。連帯保証人の審査条件は、一般的に以下の通りです。
- 65歳未満(保証会社によって異なる)
- 正社員や公務員など安定した職に就いている
- 年収が家賃の36倍以上
対策3:保証会社の審査基準を確認する
多くの賃貸物件では、家賃保証会社への加入が必須となっています。保証会社によって審査基準が異なり、自営業者に対して比較的柔軟な審査を行う会社も存在します。
自営業者に比較的通過しやすい保証会社の特徴
- 独自の審査基準を持つ独立系保証会社
- 審査で収入の「継続性」より「総額」を重視する会社
[不動産会社](/column/sendai-fudosan-gaisha-sentaku-guide)の担当者に「自営業でも審査を通過した実績がある保証会社に対応しているか」と事前に確認しておくとよいでしょう。
対策4:礼金・敷金を多く支払う意思を示す
自営業者の場合、初期費用として礼金や敷金を通常より多く支払うことで、オーナーの不安を軽減できることがあります。1〜2ヶ月分多く敷金を積むことで、「この人は支払い能力がある」という印象を与えられます。
対策5:自営業者・フリーランスに理解のある不動産会社を選ぶ
自営業者やフリーランスの審査に慣れた不動産会社を選ぶことが重要です。そのような会社は、貸主への交渉方法も心得ており、審査通過のサポートをしてくれます。
仙台で自営業者が借りやすい物件の特徴
個人オーナーの物件
大手管理会社が管理する物件より、個人オーナーが直接管理している物件の方が、審査の融通が利くケースが多いです。個人オーナーは審査基準を自身で設定できるため、事情をきちんと説明すれば柔軟に対応してもらえることがあります。
仲介手数料がかかる物件
仲介手数料がかかる物件は、不動産会社が貸主と入居者の橋渡しを行います。不動産会社が自営業者の事情をオーナーに代わって説明してくれるため、審査が通りやすくなることがあります。
審査の緩い物件の注意点
「審査なし」「誰でも借りられる」といった宣伝文句の物件には注意が必要です。審査の厳しさと物件の品質は関連していることが多く、審査が緩い物件は管理状態が悪かったり、入居者トラブルが多い可能性があります。
審査で落ちてしまった場合の対応
別の物件・保証会社で再挑戦
一度審査に落ちても、別の物件や保証会社では通過できることがあります。審査落ちの理由を不動産会社に確認し、次の申し込みの参考にしてください。
収入を補強する書類を追加
審査落ちの主な理由が収入不足の場合、追加の書類で収入を補強できます。
- 売掛金の明細書(今後入金予定の収入)
- 長期契約の業務委託契約書
- 副業・複数収入源の証明書類
事業期間が短い場合の対策
開業から1〜2年未満の方は、確定申告書がなかったり、1年分しかない場合があります。そのような場合は、銀行通帳の入出金履歴を詳細に説明した上で、保証人を立てることが最も有効な対策です。
審査基準や必要書類について迷ったときは、よくある質問もあわせてご確認ください。
まとめ
自営業・フリーランスの方が仙台で賃貸物件を借りる際の審査は、事前の準備が鍵です。確定申告書2〜3年分の用意、信頼できる連帯保証人の確保、家賃を収入の25%以内に抑えた物件選びが、審査通過の三大ポイントです。
また、自営業者の審査に慣れた不動産会社を選ぶことで、オーナーへの適切な説明サポートを受けることができます。
エムアセッツ株式会社では、青葉区上杉・錦町、宮城野区、若林区荒井など仙台市内の複数エリアに賃貸物件を所有・管理しています。自営業・フリーランスの方の賃貸に関するお問い合わせも承っておりますので、お問い合わせください。所有物件一覧はこちらからご確認いただけます。転勤などで仙台への引っ越しを検討中の方は仙台転勤ガイド、設備が充実した物件をお探しの方はシャーメゾン特集もあわせてご覧ください。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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