賃貸で意外と見落とされる「カーテン選び」
仙台で新しい賃貸物件への入居が決まったとき、家具や家電の準備に気を取られて後回しになりがちなのがカーテンです。しかし、入居初日に窓を覆うものが何もないと、夜間に室内が丸見えになり、防犯やプライバシーの面で不安が残ります。カーテンは入居前に採寸して用意しておきたい「最優先アイテム」のひとつです。
賃貸のカーテンは、既製品でサイズが合えば費用を大きく抑えられます。一方で、窓の高さや幅を測らずに感覚で買ってしまうと、丈が足りずに隙間から光が漏れたり、逆に長すぎて床を引きずったりと、買い直しになるケースが少なくありません。まずは正しい測り方を押さえることが、無駄な出費を防ぐ第一歩です。
カーテンサイズの正しい測り方
カーテンのサイズは「幅」と「丈(高さ)」の二つを測ります。基準になるのは窓そのものではなく、窓枠に取り付けられた「カーテンレール」です。
幅の測り方
幅は、カーテンレールの両端についている固定用の輪(リングランナー)から、反対側のリングランナーまでの長さを測ります。この実寸に対して、ゆとりを持たせるため約5%を加えた数値が必要なカーテンの幅になります。ゆとりを取らないと、カーテンを閉めたときに左右がぴったり合わず、中央や端に隙間ができてしまいます。
丈の測り方
丈は、リングランナーの下端を起点にして測ります。掃き出し窓(ベランダや庭に出入りする大きな窓)の場合は、そこから床までの長さから1〜2センチ短く取ると、裾が床にこすれず傷みにくくなります。腰高窓(腰の高さにある小さめの窓)の場合は、窓枠の下端よりも15〜20センチ長めに取ると、窓の下からの光漏れや冷気の侵入を抑えられます。
仙台の気候を踏まえたカーテン選び
仙台は冬の冷え込みが厳しく、窓際からの冷気が室内の体感温度を大きく下げます。カーテンは単なる目隠しではなく、断熱・保温の役割も担います。生地が厚めのものや、裏地付きのカーテンを選ぶと、窓からの熱の出入りを和らげやすくなります。
夏場については、西日の強い部屋では遮光性の高いカーテンが役立ちます。青葉区や太白区の丘陵地に建つ物件など、日当たりの良い立地では、遮光等級の高いカーテンを選ぶことで、室温の上昇や家具の日焼けを軽減できます。
一方で、レースカーテン(薄手のカーテン)は昼間のプライバシー確保と採光の両立に欠かせません。厚手のドレープカーテンとレースカーテンを二枚重ねで使うのが一般的な構成です。
機能で選ぶカーテンの種類
カーテンには目的に応じたさまざまな機能があります。自分の暮らし方に合わせて選ぶと満足度が高まります。
- 遮光カーテン:外からの光を遮り、朝の光で目覚めたくない人や夜勤のある人に向いています。等級によって遮光の強さが異なります。
- 遮熱・断熱カーテン:窓からの熱の出入りを抑え、冷暖房効率を高めます。寒冷地の仙台では冬場に特に効果を感じやすい機能です。
- 防炎カーテン:万が一の出火時に燃え広がりにくい加工がされています。高層階の物件では防炎品が求められる場合があります。
- ウォッシャブルカーテン:家庭の洗濯機で洗えるタイプ。花粉やほこりが気になる人、清潔さを保ちたい人に便利です。
入居前に準備しておくと安心
カーテンは、入居してから採寸するのではなく、鍵の受け取り時や内見時に測っておくとスムーズです。窓の数が多い物件では、部屋ごとに窓のサイズが異なることも珍しくありません。リビングの掃き出し窓、寝室の腰高窓、といったように、それぞれの窓に合ったサイズをメモしておきましょう。
既製品でサイズが合えばコストを抑えられますが、特殊な形状や大きさの窓ではオーダーメイドを検討することになります。オーダーは費用がかかる分、丈や幅をぴったり合わせられるメリットがあります。
なお、カーテンレール自体が付いていない物件もあります。その場合はレールの取り付けが必要ですが、壁や窓枠にネジ穴を開ける作業は原状回復の対象になり得るため、取り付け方法については事前に管理会社やオーナーに確認しておくと安心です。突っ張り式のレールなど、穴を開けずに設置できる製品を選ぶという選択肢もあります。
まとめ
カーテンは入居後の暮らしの快適さと防犯に直結する重要なアイテムです。ポイントを整理すると次のとおりです。
- 幅と丈はカーテンレールを基準に、幅は約5%のゆとりを加えて測る
- 掃き出し窓は床から1〜2センチ短く、腰高窓は窓枠下から15〜20センチ長めに取る
- 仙台の冬の冷え込みには断熱・保温性の高い生地が役立つ
- 遮光・遮熱・防炎・洗濯可などの機能を暮らし方に合わせて選ぶ
- 採寸は入居前や内見時に済ませ、レール未設置の場合は取り付け可否を管理会社に確認する
事前の採寸と機能選びを丁寧に行えば、入居初日から安心して快適に過ごせます。仙台での新生活を気持ちよくスタートさせるために、カーテンの準備を早めに進めておきましょう。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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