楽器可物件の分類
「楽器相談可」と「楽器可」の違い
賃貸物件の募集広告では「楽器可」と「楽器相談可」の2種類の表記が使われています。この違いを理解しておくことが重要です。
楽器可
- 原則として楽器の演奏が認められている
- ただし演奏時間帯や楽器の種類に制限が設けられていることが多い
- 防音設備が整った物件や、隣接する住戸との関係を考慮して許可している場合がある
楽器相談可
- 楽器の演奏について個別に相談できる
- 楽器の種類・音量・演奏時間を事前に申告し、オーナーが判断する
- ケースによっては許可が下りないこともある
入居申し込み前に、演奏したい楽器の種類と演奏時間帯を具体的に伝え、許可を書面で確認することが大切です。
一般的に認められやすい楽器
賃貸物件で比較的許可が出やすい楽器の傾向は以下の通りです。
| 許可されやすい | 条件次第 | 原則不可が多い |
|---|---|---|
| アコースティックギター(小音量) | エレキギター(アンプなし) | グランドピアノ |
| ウクレレ | アップライトピアノ | ドラム |
| バイオリン | フルート・クラリネット | トランペット・トロンボーン |
| カポを使った弱音演奏 | キーボード(ヘッドフォン使用) | サックス(フルボリューム) |
楽器可物件であっても、「弱音器使用を条件とする」「ヘッドフォンでの使用のみ」といった条件が付く場合があります。
楽器の種類別の条件と対策
ピアノを弾きたい場合
ピアノは賃貸物件で最も条件が厳しい楽器の一つです。特にグランドピアノは重量(200〜500kg以上)と音量の問題から、一般的な賃貸物件ではほぼ不可能です。
アップライトピアノの場合
- 重量は約230〜250kgで、床の耐荷重が問題になることがある
- 夜間・深夜の演奏は制限されることが多い
- 消音ユニットの取り付けを条件とする場合がある
- 仙台市内でピアノ可の物件は限られており、家賃は通常の物件より高めになる傾向がある
電子ピアノ・キーボードの場合
- ヘッドフォン使用を条件に、多くの物件で演奏可能
- タッチ音(鍵盤を叩く音)が下階に響くことがあるため、打鍵音対策マットの使用を求められる場合がある
ギター・弦楽器の場合
エレキギターはアンプなしの生音なら比較的許可を得やすいですが、アンプを使った演奏は一般の賃貸では難しいです。
対策
- ヘッドフォンアンプ(シミュレーター)を使用する
- アコースティックギターは弱音器(サイレントピック)を使用する
- 演奏時間を日中に限定し、オーナーに事前申告する
バイオリンやチェロは音量がそれほど大きくないため、「楽器相談可」の物件では交渉次第で許可が出るケースがあります。
管楽器・打楽器の場合
トランペット・サックス・トロンボーンなどの管楽器は音量が大きく、一般の賃貸物件では演奏が難しいです。これらの楽器を演奏したい場合は、以下の選択肢を検討してください。
- 防音室付き賃貸物件:仙台市内にも防音室付きの物件が少数存在します
- 防音レンタルスタジオの利用:自宅での演奏にこだわらず、スタジオを借りる
- 防音ブースの設置:ヤマハやカワイなど楽器メーカーが販売する防音ボックスを部屋に設置する
防音ボックスは賃貸物件への設置も可能なものがありますが、退去時に元の状態に戻す「原状回復義務」があるため、設置前に管理会社への確認が必要です。
仙台で楽器可物件を探す際の具体的な方法
検索のコツ
仙台市内で楽器可の物件を探す場合、通常の検索条件に加えて以下の点を確認しましょう。
- SUUMOやHOME'Sの絞り込み条件:「楽器相談可」の条件で絞り込む
- 地元の不動産会社に相談:仙台市内に精通した[不動産会社](/column/sendai-fudosan-gaisha-sentaku-guide)は、表に出ていない楽器可物件の情報を持っていることがある
- 楽器系の掲示板・SNS:音楽関係のコミュニティで仙台の楽器可物件情報を収集する
物件の構造と防音性能を確認する
楽器可物件を選ぶ際、物件の構造が非常に重要です。
構造別の防音性能
- RC造(鉄筋コンクリート造):防音性が最も高い。厚いコンクリートの壁が音を遮断する
- 重量鉄骨造:RC造に次いで防音性が高い。シャーメゾンなど積水ハウスの物件は重量鉄骨造が多く、遮音等級が高い
- 軽量鉄骨造:中程度の防音性。軽音楽程度なら許容範囲のことも
- 木造:防音性が低く、音が伝わりやすい
仙台市内では木造アパートが多いエリアもありますが、楽器演奏を前提とするなら、RC造または[重量鉄骨造](/column/j-ry-tekkotsu-miyatsuko-keiry-tekkotsu-miyatsuko-mokuz-no-chigai-sendai-no-chint)を選ぶことをお勧めします。重量鉄骨造の特徴や物件の探し方はシャーメゾン特集で詳しく紹介しています。エリア別では青葉区上杉エリアの物件、青葉区錦町エリアの物件、宮城野区エリアの物件、若林区荒井エリアの物件からも構造・築年数を確認できます。
内見時に確認すべきポイント
楽器可物件の内見では、以下の点を必ず確認してください。
- 隣戸・上下階との壁の厚さ:コンクリートの厚さや二重壁の有無
- 窓の防音性:二重サッシや防音ガラスの有無
- 床の構造:遮音フローリングか否か
- 音の響き方:手を叩いて残響の確認
- 周囲の生活音が聞こえるか:隣戸の音が聞こえる場合、自分の音も漏れる可能性が高い
楽器可物件を借りる際の契約上の注意点
演奏可能な条件を書面で確認する
口頭での確認だけでは不十分です。以下の条件を契約書または覚書で確認してください。
- 演奏可能な楽器の種類
- 演奏可能な時間帯(例:平日10:00〜22:00、休日9:00〜22:00)
- 音量の制限(弱音器使用の義務など)
- 演奏できない場合の扱い(違反した場合の条件)
近隣への配慮と挨拶
楽器可の物件であっても、近隣住民への配慮は欠かせません。入居時に近隣の方へ挨拶し、楽器を演奏することを伝えておくと、万が一クレームがあった際にも穏便に解決しやすくなります。
退去時の原状回復
防音マットや防音パネルなどを設置した場合、退去時の原状回復が必要です。設置前に管理会社の許可を得るとともに、退去時に撤去できる形で設置することが大切です。
まとめ
仙台で楽器可の賃貸物件を探す際は、「楽器可」と「楽器相談可」の違いを理解した上で、演奏したい楽器の種類と演奏条件を事前に確認することが重要です。
特にピアノや管楽器など大音量の楽器は、防音性能の高いRC造・重量鉄骨造の物件を選ぶか、防音ブースの設置を検討しましょう。契約前に演奏条件を書面で確認し、近隣への配慮を忘れずに行うことで、音楽と快適な賃貸生活を両立することができます。
エムアセッツ株式会社では、仙台市内に重量鉄骨造シャーメゾン物件を複数所有・管理しています。楽器演奏に関する条件確認など、お問い合わせはこちらより受け付けております。物件の詳細は所有物件一覧はこちらからご確認いただけます。そのほかの賃貸に関する疑問はよくある質問、関連コラムは不動産コラム一覧もあわせてご覧ください。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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