「壁を好みの色に塗りたい」「棚を壁に取り付けたい」「フローリングを変えたい」――賃貸物件でこうしたDIYをしたいと思っても、一般的な賃貸では原状回復義務があるため制限があります。近年、仙台市内でも「DIY型賃貸借契約」が広まりつつあります。
DIY型賃貸借契約とは
国土交通省が2017年に策定したガイドラインに基づく契約形態で、借主が一定の範囲でDIYを行えることを契約書に明記したものです。
主な契約タイプ
タイプA(造作買取あり)
借主がDIYで施した改修・造作を退去時にオーナーが買い取る形式。借主は撤去義務なし。
タイプB(現状維持型)
借主がDIYを行い、退去時は借主が原状回復する形式。改修・撤去費用は借主負担。
タイプC(現状引渡し型)
退去時の現状回復が不要で、DIY内容を引き継ぐ形式。長期入居者に有利。
DIY可能賃貸を仙台で探す方法
仙台市内でDIY可能賃貸を探す場合は、以下の方法が有効です。
①空き家バンク経由
仙台市の空き家バンクでは、古民家や築古物件を中心にDIY型での賃貸・売却を希望するオーナーが増えています。
②DIY可賃貸を明示している物件情報サービス
SUUMO・HOME'S等の物件検索で「DIY可」でフィルタリングできます。仙台市内では、古い一戸建て・長屋タイプで対応しているケースが多いです。
③直接オーナーに交渉
空室が続いている物件のオーナーに「DIY可にする代わりに家賃を下げる」交渉をするのも選択肢です。特に築古・空室率の高い物件では受け入れられやすい傾向があります。
DIY型賃貸の原状回復ルール
通常の賃貸では「借主は故意・過失による損傷を原状回復する義務がある」のが原則です。DIY型の場合は、契約書で以下を明確にしておくことが重要です。
- DIY可能な範囲: 壁紙の張り替え・床材の変更・棚の設置可など
- 退去時の取扱い: 造作を買い取るか・現状回復が必要か・そのまま引き渡しかを明記
- 費用負担: DIYに使った材料・工事費は借主負担か、補助があるか
仙台でDIY賃貸を選ぶ際の注意点
- 電気・ガス・水道工事は資格が必要: コンセントの増設や給排水工事は無資格では実施できません(建築基準法・電気工事士法)
- 防火性能を下げるDIYは禁止: 防火壁・防火設備の撤去・変更は原則禁止です
- 隣戸への影響がある工事: 壁に穴を開ける・床を剥がすなどは、事前に管理会社・オーナーへの確認が必須です
なお、エムアセッツが所有する賃貸物件は重量鉄骨造の比較的新しい建物が中心のため、DIY型契約ではなく通常の原状回復ルールに基づく賃貸借契約となります。新しい設備で快適に暮らせる物件をお探しの場合は、シャーメゾン特集や所有物件一覧はこちらからご確認いただけます。DIY型契約に関する疑問はよくある質問もあわせてご参照ください。
空き家・古民家のDIY活用に興味のある方は不動産コラム一覧の関連記事もご参照ください。物件に関するご不明点はお問い合わせはこちらから承っております。
DIY賃貸は「自分好みの空間を作る喜び」と「原状回復リスクを理解する責任」のバランスが大切です。契約前に条件を書面で確認することが最も重要なポイントです。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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