管理会社を変えたいと思ったら:よくある不満の原因
仙台で賃貸アパートやマンションを所有するオーナーから、「管理会社を変えたい」という相談は少なくありません。主な不満として多いのは以下のようなケースです。
- 空室が長期間続いているのに入居者募集の動きが見えない
- 入居者からのクレームへの対応が遅い・連絡が来ない
- 修繕工事の見積もりが高すぎる、または工事の承認なしに費用を請求される
- 管理報告や収支報告が不透明、または届かない
- 担当者が頻繁に変わりコミュニケーションが取りにくい
管理会社の選択はオーナーの収益と物件価値に直結します。現在の管理会社に不満があれば、早めに乗り換えを検討することが賢明です。
管理会社変更のプロセス全体像
管理会社の変更には、大きく分けて次の5つのステップがあります。
- 現在の管理委託契約の内容確認(解約条件・期間)
- 次の管理会社の選定・面談
- 現在の管理会社への解約通知
- 入居者への告知
- 引き継ぎ業務の実施・新管理会社スタート
それぞれのステップで注意すべき点を詳しく解説します。
ステップ1:現在の管理委託契約の確認
まず手元にある管理委託契約書を確認してください。特に以下の項目を把握します。
解約通知の期間
多くの管理委託契約では、解約する場合に「◯ヶ月前に書面で通知」という条項があります。一般的には3ヶ月前が多く、中には6ヶ月前通知を求める契約もあります。この期間を無視して突然解約を申し出ると、違約金が発生したり、引き継ぎがスムーズにいかなかったりする可能性があります。
自動更新の有無
管理委託契約は1年・2年単位で自動更新されることが多く、更新の前後に解約しやすいタイミングがあります。次回更新日を確認し、更新前に解約通知を出すことが理想的です。
違約金の有無
解約時に違約金が設定されている契約は少ないですが、管理会社が入居者募集(広告)費用を肩代わりしている場合など、特定条件で費用請求が発生することがあります。契約書の特約欄を確認してください。
ステップ2:新管理会社の選定
複数の管理会社に声をかけ、以下の点を比較検討します。
管理料の水準
仙台市内の管理料の相場は、月額家賃の5〜10%程度が一般的です(集金代行のみなら3〜5%、フルサービスなら8〜10%)。管理料が安いからといって質が伴わないケースもあるため、サービス内容との費用対効果で判断します。
仲介力(空室改善能力)
管理会社が自社または提携する仲介窓口をどれだけ持っているか、SUUMOやHOMES等への掲載状況、入居促進のための施策(フリーレント交渉、礼金見直し等)を提案できるかを確認します。特に仙台市内の物件ならば、地元密着型で地域の賃貸需要に精通している会社が有利な場合もあります。実際、青葉区上杉エリア(青葉区上杉エリアの物件)や青葉区錦町エリア(青葉区錦町エリアの物件)、宮城野区エリア(宮城野区エリアの物件)のように、エリアごとに賃貸需要や入居者層の傾向は異なるため、地域単位での相場感を持つ管理会社かどうかも見極めのポイントです。
修繕対応力
修繕・緊急対応の体制、協力業者の質と費用感、オーナーへの報告フローなども確認します。「修繕費が高い」という不満の多くは、管理会社が価格競争のある業者ではなく特定業者に依存していることが原因です。
管理システムと報告体制
月次収支報告の形式・頻度、オーナー向けのポータルシステム(アプリや管理画面)の有無、担当者の連絡のしやすさなど、実際の運用でストレスがないかを面談で確認します。
ステップ3:現在の管理会社への解約通知
新管理会社の目星がついたら、現管理会社に解約の意向を書面(メール+配達記録郵便など記録が残る形)で通知します。
通知書には以下を記載します:
- オーナー氏名・連絡先
- 対象物件の住所
- 解約(管理委託契約終了)希望日
- 理由(簡単に記載、または「一身上の都合」でも可)
口頭での引き留めに対応する方法
解約を申し出ると「条件を改善する」「担当者を変える」といった引き留めを受けることがあります。条件改善が本当に解決策になるかを冷静に判断し、既に乗り換えの意思が固まっている場合は丁重に断って手続きを進めます。
ステップ4:入居者への告知
管理会社が変わると、入居者にとっては家賃の振込先・連絡先・緊急連絡先などが変わります。これを適切に告知することが、入居者との信頼維持に欠かせません。
告知のタイミング
管理会社変更の1ヶ月前を目安に、書面(文書)で入居者全員に通知します。管理会社が変わることで入居者が受ける不利益はないことを明記し、不安を与えないよう配慮します。
告知書に含める内容
- 旧管理会社と新管理会社の名称・所在地・連絡先
- 変更予定日
- 家賃振込口座の変更がある場合はその詳細
- 今後の修繕・緊急時の連絡先
- 「今後ともよろしくお願いします」という挨拶
ステップ5:引き継ぎ業務のチェックリスト
管理会社の変更で最もトラブルが起きやすいのが引き継ぎ業務です。以下の書類・情報が確実に新管理会社に引き継がれているか確認してください。
引き継ぐべき主な書類・情報:
- [ ] 全入居者の賃貸借契約書(写し)
- [ ] 入居者ごとの敷金預かり金額と明細
- [ ] 各室の設備リスト・鍵の本数
- [ ] 修繕履歴(過去の修繕内容と費用)
- [ ] 入居者との過去のトラブル・対応記録
- [ ] 管理組合との協定事項(区分マンションの場合)
- [ ] 建物の設計図書・検査済証(所有者分)
- [ ] 消防設備の点検記録
- [ ] 駐車場・自転車置き場の契約状況
敷金は旧管理会社が預かっていた場合、変更日までに返金を受けて新管理会社へ移管するか、口座変更の形で直接引き継ぐか、手続きを明確にしておきます。
管理会社変更後に注意すること
変更直後は細かい確認を怠らない
新管理会社が業務を開始した最初の1〜3ヶ月は、報告書の確認や担当者とのコミュニケーションを密にし、「言ったことが実行されているか」を確認します。
入居者からの問い合わせに対応できるか確認
入居者が「どこに連絡すればいいかわからない」という状態にならないよう、新管理会社の連絡先が入居者全員に正確に伝わっているか確認します。
家賃入金サイクルの確認
管理会社が変わることで、家賃入金日・振込手数料の負担先・滞納時の対応フローが変わります。変更後1ヶ月目の入金を確認して、正しく運営が移行できているか確認しましょう。
まとめ
仙台の賃貸オーナーが管理会社を変更する際は、現在の契約の解約条件確認から始め、新管理会社の選定・告知・引き継ぎを計画的に進めることが重要です。特に敷金の引き継ぎと入居者への告知は、丁寧に対応することでトラブルを未然に防げます。
エムアセッツ株式会社(会社概要)は、仙台市内で複数の賃貸マンション・アパートを自社所有・運営する賃貸業者です。現在の管理会社にご不満がある場合や、管理会社の切り替えをご検討の方は、お問い合わせはこちらよりお問い合わせください。仙台の賃貸経営に関する他のテーマは、不動産コラム一覧でも取り上げています。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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