「冬の電気代が思ったより高くて驚いた」――仙台で初めて一人暮らしをした方からよく聞く声です。仙台の冬は東北の中では比較的穏やかですが、12月〜2月は暖房なしでの生活が難しく、電気代・ガス代がかさみます。光熱費を抑えるためには物件選びの段階から断熱性能を意識することが重要です。
賃貸物件は入居後に断熱リフォームを行うことが難しいため、内見や物件情報の確認段階で断熱性能をチェックしておくことが、長く快適に暮らすための近道になります。家賃だけでなく、毎月の光熱費まで含めたトータルコストで物件を比較する視点を持つことをおすすめします。
断熱等級とは何か
断熱等級は建物の省エネ性能を数値化した指標で、等級1〜7の7段階(2022年度以降の改正)に分類されます。
| 断熱等級 | 概要 |
|---|---|
| 等級1〜2 | 旧基準(断熱なし〜最低限) |
| 等級3 | 旧省エネ基準(1980年代相当) |
| 等級4 | 2015年省エネ基準(現行最低ライン) |
| 等級5 | ZEH水準 |
| 等級6〜7 | ネットゼロエネルギー以上 |
仙台市は「6地域」に分類されます(寒冷地区分では中間〜やや寒い)。断熱等級4以上の物件を選ぶことが最低ラインの目安です。
賃貸物件の場合、物件情報に断熱等級が明記されていないケースも多くあります。その場合は、築年数や建物の構造(木造・軽量鉄骨・重量鉄骨)、窓の仕様などから断熱性能をおおよそ推測することになります。不明な点は、管理会社や仲介会社に直接確認するのが確実です。
窓の種類と光熱費への影響
窓は建物の熱損失の約40〜50%を占めると言われており、窓の仕様が光熱費に直結します。
単層ガラス+アルミサッシ(旧仕様)
熱損失が大きく、冬は窓際が冷え、夏は熱が入りやすい仕様です。結露も発生しやすく、カビの原因になります。
複層ガラス(ペアガラス)+アルミサッシ
単層ガラスと比べて断熱性が1.5〜2倍向上します。仙台の中間以上グレードのアパート・マンションで採用が多い仕様です。
複層ガラス(ペアガラス)+樹脂サッシまたは樹脂複合サッシ
最も断熱性が高い組み合わせで、シャーメゾン上位グレードなどで採用されます。結露リスクが低く、快適性も高くなります。シャーメゾンの設備グレードについてはシャーメゾン特集で詳しく紹介しています。
内見の際は、窓を実際に触ってひんやり感がないか確認したり、サッシの断面の厚みを見たりすることで、ガラスやサッシの種類をある程度判断できます。また、管理会社に問い合わせれば、窓の仕様を教えてもらえる場合もあります。あわせて、窓の周囲や角部分に結露やカビの跡がないかも確認しておくと安心です。
電気代シミュレーション(仙台・1LDK・12〜2月3ヶ月)
| 物件仕様 | 暖房電気代目安/月 | 3ヶ月合計 |
|---|---|---|
| 木造・単層ガラス・断熱なし | 18,000〜25,000円 | 54,000〜75,000円 |
| 軽量鉄骨・複層ガラス・等級3相当 | 12,000〜17,000円 | 36,000〜51,000円 |
| 重量鉄骨シャーメゾン・複層ガラス・等級4相当 | 8,000〜12,000円 | 24,000〜36,000円 |
最上位と最下位で3ヶ月に3〜4万円の差が生じます。月額換算で1万〜1.5万円の差は、家賃差の一部を相殺できる水準です。
なお、このシミュレーションはあくまで目安であり、実際の電気代は部屋の広さや在室時間、設定温度、居住人数、使用する暖房器具の種類、その年の気候によって変動します。同じ物件でも、日当たりや階数によって暖房の効きが変わることもあります。物件を比較する際は、家賃だけでなく、こうした光熱費の傾向もあわせて検討材料にすることをおすすめします。
物件内見時のチェックリスト(光熱費視点)
- 窓の種類を確認:複層ガラスかどうかをサッシ枠の断面で確認します(複層は枠が厚い)
- 方位の確認:南向きの部屋は日照で暖房費を節約できます
- 上階・隣接住戸の有無:最上階は屋根からの熱損失がありますが、その分足音の心配がありません
- 換気システムの確認:第1種換気(給排気とも機械)は熱交換器付きが多く、暖房効率が良好です
- 建具まわりの確認:玄関ドアや窓のパッキンが劣化していないか、隙間風がないかをチェックします
- 過去の入居者の声:可能であれば管理会社に、冬場の室温や結露についての問い合わせ実績を聞いてみるのも参考になります
入居後にできる光熱費対策
物件選びだけでなく、入居後の工夫でも光熱費の負担を抑えることができます。
- 厚手のカーテンやレースカーテンを窓に取り付け、窓からの熱の出入りを減らす
- 窓に断熱シートや隙間テープを貼り、隙間風や結露を軽減する
- 床にラグやカーペットを敷き、足元の冷えを和らげる
- 加湿器を使って室内の湿度を上げ、同じ室温でも体感温度を高くする
- 窓際に家具を置かず、冷気だまりを作らないようにする
これらは断熱等級の高い物件でも低い物件でも実践できる基本的な対策です。断熱性能の高い物件と組み合わせることで、より効果的に光熱費を抑えられます。
これから仙台への転勤で住まい探しをする方は仙台転勤ガイドも参考にしてください。断熱性の高いシャーメゾン物件は、青葉区上杉エリアのシャーメゾンロイヤル上杉・ヴォロンテ上杉、青葉区錦町エリアのヴァローレ錦町、宮城野区エリアのグランアムリエ鉄砲町・グランヴェール宮城野、若林区荒井エリアのD-ROOM荒井など、いずれも重量鉄骨造・複層ガラス仕様で光熱費を抑えやすい物件です。所有物件の詳細は所有物件一覧はこちらからご確認いただけます。
冬の光熱費の目安についてもお問い合わせでご案内できます。ほかの賃貸選びのポイントは不動産コラム一覧でもご覧いただけます。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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