「D-ROOMって実際どのくらい防音なの?」「大和ハウスの軽量鉄骨の遮音性能は数値でどう表されるの?」という疑問は、D-ROOMを検討する方からよく出てきます。
仙台でも多くのD-ROOM物件が流通していますが、防音性能について正確に把握している方は少ないのが実情です。本記事では、D-ROOMの遮音測定値と実際の防音性能について、大和ハウスの技術的な取り組みも含めて解説します。
D-ROOMの防音性能の基本
D-ROOM(大和ハウス工業の賃貸住宅ブランド)の防音性能は、採用する構造と上位グレードによって大きく異なります。
軽量鉄骨造の基本性能
D-ROOMの多くは軽量鉄骨造(厚み1.6〜3.2mm程度の鋼材を使用)で建てられています。軽量鉄骨造の遮音性能の特徴は以下の通りです。
空気音遮断性能(壁・床)
- 一般的な軽量鉄骨造:D-40〜D-45程度
- D-ROOM標準グレード:D-40〜D-50程度
床衝撃音遮断性能(上下の振動音)
- 重量床衝撃音(子どもが走る等):L-55〜L-65程度
- 軽量床衝撃音(物を落とす等):LL-45〜LL-55程度
一般的な木造アパート(D-30前後)よりは高く、シャーメゾンのシャイド55(D-55)よりは低い水準に位置するのが、D-ROOM軽量鉄骨造の平均的なポジションです。
大和ハウスの遮音技術「D-ROOM SOUND」
大和ハウスは「D-ROOM SOUND」という独自の遮音システムを開発し、上位グレードの物件に採用しています。
主な遮音技術:
- 二重床システム:床スラブ上に防振支持具付き二重床を設置し、衝撃音を大幅に低減
- 石膏ボード複層張り:壁に石膏ボードを複数枚重ねて施工し、空気音を低減
- 防振吊り天井:天井に防振機構を組み込み、上階からの衝撃音伝達を軽減
これらの技術を採用した物件では、空気音でD-50〜D-55、床衝撃音でL-50前後を達成できる場合があります。
D-ROOMグレード別の遮音測定値
スタンダード・ジオ
一般的なD-ROOMのスタンダードグレードです。
測定値の目安:
- 壁の遮音等級:D-40〜D-45
- 床衝撃音(重量):L-60〜L-65程度
- 床衝撃音(軽量):LL-45〜LL-55程度
この水準では、隣室の会話が微かに聞こえる場合があります。特に壁が薄い部分(コンセント周り、ドア隣接部)では音が伝わりやすいことがあります。
プレミア(上位グレード)
「D-ROOM SOUND」を採用したプレミアグレードの物件です。
測定値の目安:
- 壁の遮音等級:D-50〜D-55
- 床衝撃音(重量):L-50〜L-55程度
- 床衝撃音(軽量):LL-40〜LL-45程度
この水準になると、通常の会話はほぼ聞こえなくなり、シャーメゾンのシャイド55に近い遮音性能を実現できます。
D-ROOMの防音性能を左右する要因
1. 築年数
2010年代以降に建てられたD-ROOMは、遮音技術の進歩によって旧来の物件より性能が向上しています。特に2015年以降の物件は、二重床や複層石膏ボードが標準化されているケースが増えています。
仙台市内で流通するD-ROOMを見ると、2015年以前の物件と以降の物件では体感的な防音性能に差がある場合があります。
2. 部屋の位置
最上階・最下階・角部屋は遮音に有利な条件があります。
- 最上階:上階からの足音・衝撃音がない
- 最下階:下階への音漏れを気にしなくて良い(地面に接する場合)
- 角部屋:隣接する住戸が少ない分、音の影響を受けにくい
特に足音・衝撃音が気になる方には最上階・角部屋の選択が効果的です。
3. 間取りと壁の構成
居室と居室が直接隣接する間取り(田の字型等)は遮音上不利です。廊下・収納・水回りを挟んで居室が配置されている間取りは、隣室との音の伝わりが少なく、実質的な静粛性が高くなります。
D-ROOMとシャーメゾンの遮音性能比較
仙台でよく比較されるD-ROOMとシャーメゾンの遮音性能を整理します。
| 項目 | D-ROOM標準 | D-ROOMプレミア | シャーメゾン(シャイド55) | シャーメゾンプレミア |
|---|---|---|---|---|
| 壁遮音等級 | D-40〜45 | D-50〜55 | D-55 | D-65 |
| 床衝撃音(重量) | L-60〜65 | L-50〜55 | L-50前後 | L-45前後 |
| 構造 | 軽量鉄骨 | 軽量鉄骨 | 重量鉄骨 | 重量鉄骨・RC |
シャーメゾンは重量鉄骨造が基本であるため、構造体自体の質量が大きく、遮音上有利です。D-ROOMは軽量鉄骨造が主体ですが、上位グレードでは遮音技術の採用によりシャーメゾンスタンダードに近い水準を実現しています。シャーメゾンの遮音性能や物件の詳細についてはシャーメゾン特集もあわせてご参照ください。
仙台でのD-ROOM防音性能に関する実際の声
仙台でのD-ROOM入居者の声をまとめると以下のような傾向があります。
良い評価の声
- 「木造の前の物件と比べると断然静か」
- 「隣の音は日常生活ではほとんど気にならない」
- 「上階の足音は多少聞こえるが、クレームになるほどではない」
気になった点の声
- 「エアコン室外機の振動音が意外と伝わる」
- 「廊下側の壁が薄いと感じた」
- 「シャーメゾンと比べると若干遮音が劣る印象」
音の感じ方には個人差があり、物件によってもバラツキがあるため、内見時に実際の壁の厚さや構造を確認することが重要です。
D-ROOMの防音を内見で確認するポイント
物件を見学する際に防音性能を確認するための実践的なチェック方法を紹介します。
壁をノックして音の伝わりを確認
壁を軽くノックして音の響き方を確認します。コン、コンと響く場合は壁が薄い可能性があり、ドン、ドンと鈍い音の場合は質量があって遮音に有利です。
隣室・上下階の音を聞く
内見時に「少し静かにしてもらって」と依頼し、廊下や隣の部屋の音がどの程度聞こえるかを実際に確認します。
仕様書のグレードを確認
「D-ROOM SOUND採用」かどうか、建物仕様書のグレード記載を確認します。プレミアグレードであれば遮音性能が標準より高い可能性があります。
築年数を確認
前述の通り、2015年以降の物件は遮音技術が向上している場合が多いです。
まとめ:D-ROOMの遮音性能は物件選びで大きく変わる
D-ROOMの遮音測定値はグレードと築年数によって大きく異なります。スタンダードグレードのD-40〜45から、プレミアグレードのD-50〜55まで幅があり、同じブランド名でも性能差があります。
仙台でD-ROOMを選ぶ際は、グレード(プレミア推奨)、築年数(2015年以降推奨)、部屋の位置(最上階・角部屋優先)の3点を確認することで、より静かな生活環境を確保できます。
防音性能を最優先するなら、[重量鉄骨造](/column/j-ry-tekkotsu-miyatsuko-keiry-tekkotsu-miyatsuko-mokuz-no-chigai-sendai-no-chint)のシャーメゾンがやや有利ですが、D-ROOMプレミアグレードも十分な静粛性を提供します。
エムアセッツでは若林区荒井エリアにD-ROOMの賃貸物件を所有・運営しています。若林区荒井エリアの物件の詳細や内見については、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。ご予算と立地のバランスを見ながら、快適な仙台暮らしのための物件選びにお役立てください。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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