「シャーメゾンなのに隣の部屋の音が聞こえる」「床振動が気になる」――防音性が高いと言われるシャーメゾンでも、こうした声がゼロではありません。どのような状況で発生しやすく、どう対処すればよいのでしょうか。上下階だけでなく横方向(隣戸)の音や振動には、床や壁の構造とは別の要因も関わっているため、原因を整理しておくと対策や相談がスムーズになります。
内見時に確認しておきたいポイント
音のトラブルは入居後に気づくことが多いものですが、物件を探す段階でも予防につながる確認ができます。
内見だけで音の伝わり方を正確に把握するのは難しいため、気になる点があれば遠慮なく仲介担当者に質問しておくと安心です。
床振動が発生しやすいケース
床振動は主に「重量衝撃音」として伝わります。シャーメゾンの重量鉄骨造でもゼロにはならず、以下のような状況で感じやすくなります。
ドア・引き戸の開閉振動
扉をドンと強く閉めた際の衝撃は、構造体を通じて横方向(隣戸)にも伝わることがあります。特に古い建具や調整不足のドアクローザーがある場合は振動が大きくなりがちです。
洗濯機・乾燥機の振動
高速回転時の洗濯機はモーターの振動を床に伝えます。防振マットなしで硬い床に直置きしていると、隣戸まで振動が伝わるケースがあります。
子供の飛び跳ね・走り回り
シャイド55等の遮音床でも、集中的に強い力が加わる飛び跳ねは一定の振動を発生させます。ペットの走り回りも同様の振動源になりやすく、ペット可物件では入居前に床材の仕様を確認しておくと安心です。
建物の構造による感じ方の違い
シャーメゾンの多くは重量鉄骨造やRC造の躯体を採用しており、木造アパートに比べて振動が伝わりにくい特徴があります。ただし、振動の伝わり方は壁や床の仕上げ材、家具の配置、住戸内の間取りなど複数の要因が重なって決まるため、同じ建物内でも住戸によって体感差が生じることがあります。
時間帯による感じ方の違い
日中は生活音や外部の環境音に紛れて気にならない振動も、周囲が静かになる早朝や深夜には強く感じられやすくなります。気になる音がいつ発生しているかを意識しておくと、原因の特定や管理会社への相談の際に役立ちます。
横からの生活音(空気音)が伝わるケース
戸境壁越しの「空気音」には以下のようなケースがあります。
- テレビ・音楽の音量が大きい(特に低音の多い音楽)
- 深夜の電話・会話
- 深夜の入浴(排水音・シャワーの水音)
重量鉄骨造のシャーメゾンは戸境壁の遮音性能が高い設計ですが、壁に穴を開けている・設備の隙間がある・換気口から音が回り込むなどの場合は漏れることがあります。
音が伝わりやすい場所の傾向
テレビや音響機器を戸境壁に接した場所に置いている場合や、ベッド・学習机が壁際にある場合は、音の伝達を体感しやすくなります。逆に、収納家具や本棚を戸境壁側に配置している住戸では、比較的音が気になりにくい傾向があります。
自分でできる対策
洗濯機の防振マット
ゴム製または発泡素材の防振マットを洗濯機の下に敷くだけで、振動が大幅に低減されます。コスト数百円〜数千円で効果が高い対策です。
ドアクローザーの調整
ドアが強く閉まる場合は管理会社に相談してクローザーの速度調整を依頼できます(費用は物件・契約内容による)。
家具の配置
本棚や家具を戸境壁面に沿って配置することで、壁の質量を補完し空気音が伝わりにくくなります。
防音カーペット・ジョイントマット
床への衝撃を吸収するカーペットやジョイントマットは子育て世帯やペット飼育世帯に特に有効です。
生活時間帯への配慮
テレビや音楽を楽しむ際は、深夜・早朝の時間帯は音量を控えめにする、イヤホンやヘッドホンを活用するといった配慮も、隣戸トラブルの予防につながります。
入居前後のあいさつ
入居時に隣戸へあいさつをしておくと、多少の生活音についてもお互い様という関係を築きやすくなります。トラブルが発生した際も、面識があることで話し合いがスムーズになるケースがあります。
管理会社への相談術
相談する前に以下を準備しておくと話が進みやすくなります。
- 日時の記録: いつ・何時頃に・どんな音が発生しているかをメモしておく
- 音の種類の明確化: 「足音」「テレビ音」「ドアの音」など具体的に伝える
- 建物内か外部からの音か: 確認できれば特定しやすい
「管理会社から直接注意してほしい」と依頼するのが基本ですが、相手が特定できない場合は「館内掲示での注意喚起」を依頼する方法もあります。トラブルを当事者間で直接解決しようとすると紛争になりやすいため、管理会社を介するのが原則です。生活音に関するよくある疑問はよくある質問でも取り上げています。
相談後の一般的な流れ
管理会社に相談すると、まずは該当住戸への聞き取りや注意喚起が行われるのが一般的です。改善が見られない場合は、書面での注意や再度の聞き取りなど、段階を踏んだ対応が取られることもあります。感情的なやり取りを避け、いつ・どのような音が・どの程度の頻度で発生しているかという事実関係を整理して伝えることが、スムーズな解決につながります。
仙台市内でエムアセッツが管理する物件に関するお問い合わせはお問い合わせはこちらからお寄せください。防音性の高い重量鉄骨造シャーメゾンの所有物件一覧はこちらや、エリア別では青葉区上杉エリアの物件・青葉区錦町エリアの物件・宮城野区エリアの物件もあわせてご覧ください。ペットを飼育されている方はペット可物件一覧はこちらもご参照ください。他の賃貸に関するコラムは不動産コラム一覧からご覧いただけます。
トラブルが解決しない場合の選択肢
管理会社に相談しても改善が見られない場合は、次のような選択肢を検討することになります。
- 管理会社に対応状況の確認と再相談を行う
- 契約内容や管理規約に基づく対応を管理会社に依頼する
- 深刻なトラブルが続く場合は、住み替え(別住戸・別物件への引っ越し)も選択肢の一つとなる
どの対応が適切かは状況によって異なるため、まずは管理会社に率直に相談し、今後の見通しについて確認しておくとよいでしょう。
著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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