「シャーメゾンの更新料はいくらかかるの?」「更新のタイミングで家賃の値上げを打診されたが応じるべき?」——仙台でシャーメゾンに住んでいる方から、2年目の更新時期が近づくとこうした問い合わせをよくいただきます。
シャーメゾンは積水ハウスが手がける高品質な賃貸住宅ですが、更新料の設定は物件ごとに異なり、「更新料あり」「更新料なし」「更新料はないが更新手数料あり」など状況が複雑です。さらに近年は物価・修繕費の上昇を背景に、更新時の家賃値上げを提案されるケースも増えています。この記事では、仙台エリアのシャーメゾンにおける契約更新料の実態と、更新時に多い家賃値上げへの対応を、入居者・オーナー双方の視点でまとめて解説します。
シャーメゾンの契約更新料——基本的な考え方
賃貸住宅の契約更新料は、法的に義務付けられたものではなく、賃貸借契約書に定めがある場合のみ発生します。シャーメゾンも例外ではなく、更新料の有無は物件のオーナーが設定する条件によって異なります。
更新料の相場(仙台エリア)
仙台市内のシャーメゾンで設定される更新料の目安は以下のとおりです。
- 更新料あり(家賃の0.5〜1ヶ月分): 旧来から所有されているシャーメゾン物件に多いパターン
- 更新料なし: 近年竣工した物件や積水ハウスグループ管理の物件では「更新料ゼロ」を売りにするケースが増加
- 更新事務手数料のみ(5,000〜1万円程度): 更新料は取らないが、事務手続き費用として少額を請求する物件
シャーメゾンは全国的に高品質ブランドとして認知されており、更新料を撤廃して長期入居を促進するオーナーが仙台でも増えています。物件探しの段階で「更新料の有無」を確認することが、長期的な費用計算に大きく影響します。
更新料が発生するタイミングと通知
通常、賃貸借契約は2年更新が一般的です。更新時期の1〜3ヶ月前に管理会社(または積水ハウスグループの管理会社)から「更新案内」が届きます。
通知内容で確認すべき点:
- 更新後の賃料: 値上げ・値下げの提案がある場合がある
- 更新料の金額: 契約書記載の金額と相違がないか確認
- 保証会社の更新料: 賃料保証(家賃保証)会社の更新料が別途発生するケースあり
- 火災保険の更新: 加入中の火災保険が更新期限を迎える場合は同時に手続きが必要
更新通知を受け取ったら、現在の契約書と照合して不明点を管理会社に問い合わせることが重要です。
更新料をめぐる法的なポイント
更新料の有効性が争われた裁判で、2011年(平成23年7月15日)に最高裁は「更新料条項は、賃料の補充ないし前払い、賃貸借契約継続の対価などの性質があり、金額が高額に過ぎるなどの特段の事情がない限り、消費者契約法10条に反して無効とはいえない」との判断を示しました。
入居者として覚えておくべきことは:
- 契約書に明記された更新料は原則支払い義務がある
- 更新料を支払わず無断で居住継続すると、家主から更新拒絶・明渡請求のリスクがある
- 更新料の額が家賃の数ヶ月分を超えるなど著しく高額な場合は、弁護士へのご相談も検討
更新時に家賃値上げを提案されたら——借地借家法32条と対応法
更新のタイミングで最も相談が多いのが、家主からの家賃値上げ(賃料増額)の打診です。ここは仕組みを正しく理解しておくと、慌てずに対応できます。
賃料増額請求権(借地借家法32条)とは
家主が家賃の値上げを求める根拠は、借地借家法32条の「借賃増減請求権」です。同条は、次のような事情で現在の賃料が不相当になったときに、当事者が将来に向けて増減を請求できると定めています。
- 土地・建物にかかる租税その他の負担が増減したとき
- 土地・建物の価格の上昇・低下など経済事情が変動したとき
- 近隣の同種建物の賃料と比較して不相当になったとき
つまり値上げは「家主が言えば当然に通る」ものではなく、上記のような客観的な理由が必要です。「家賃を上げたいから」「更新のタイミングだから」というだけでは、正当な増額理由にはあたりません。
値上げを提案されたときの入居者の対応3ステップ
- 書面で理由と根拠を確認する——増額の根拠(近隣相場・固定資産税の変動など)を管理会社に確認します。口頭ではなく書面でのやり取りが後の証拠になります。
- 近隣の同等物件の相場を調べる——同じ仙台市内・同グレードのシャーメゾンや競合物件の募集賃料を確認します。値上げ幅がおおむね5%以内で相場に沿っていれば妥当なケースが多く、大きく上回る場合は交渉の余地があります。
- 協議し、合意できなければ従前賃料の支払いを続ける——増額に納得できないときは、合意する義務はありません。当事者間で協議がまとまらない場合、借地借家法32条2項により、入居者は自分が相当と考える額(通常は従前の賃料)を支払い続けることができます。最終的に調停・裁判で増額が認められた場合は、差額に年1割の利息を付けて支払うことになります。
更新できないと言われないための注意
値上げに合意しないと「更新できない」と言われることがありますが、後述の正当事由がない限り家主は更新を拒絶できません。合意に至らないまま期間が満了すると、従前と同じ条件で契約が継続する「法定更新」となります。値上げへの同意と更新は別問題である点を押さえておきましょう。
オーナー側の注意点:
- 賃料改定を求める場合は「賃料増減額請求権」に基づき、根拠を添えた書面での通知が望ましい
- 強引な値上げは優良入居者の退去を招き、かえって空室リスクを高める
- 仙台の賃貸市場では空室率が課題になるエリアもあるため、長期入居を重視する姿勢が収益安定につながる
更新拒絶——家主が更新を断れる条件
「正当事由」がない限り、家主は更新を拒絶できません(借地借家法28条)。正当事由として認められやすい例:
- 家主自身または家族が物件に住む必要がある
- 建物の老朽化が著しく建て替えが必要
- 入居者が賃料を繰り返し滞納している、近隣への迷惑行為がある
「家賃を上げたいから」「別の入居者に貸したいから」という理由は、それだけでは正当事由として認められません。
更新時のチェックリスト
更新手続きをスムーズに進めるために、以下の項目を確認しておきましょう。
- [ ] 更新料・更新事務手数料の金額と支払い方法
- [ ] 更新後の賃料(値上げ・値下げの有無と、その根拠)
- [ ] 賃料保証会社の更新手続きと費用
- [ ] 火災保険の更新期限と保険料
- [ ] 入居時からの設備不具合や劣化部分を管理会社に申告
- [ ] 契約条件に変更がある場合は重要事項説明書を要求
よくある質問(FAQ)
Q. シャーメゾンの更新料はいくらで、いつ払いますか?
更新料がある物件では家賃の0.5〜1ヶ月分が目安で、2年ごとの更新時期(満了の1〜3ヶ月前に届く更新案内の期日まで)に支払います。近年は更新料ゼロの物件や、更新事務手数料(5,000〜1万円程度)のみの物件も増えています。金額は必ず契約書の記載で確認してください。
Q. 更新のときの家賃値上げは拒否できますか?
合意する義務はありません。家賃の増額は借地借家法32条に基づき、租税負担の増減・地価などの経済事情・近隣相場との比較といった客観的な理由が必要です。納得できなければ協議で反論でき、まとまらない場合は自分が相当と考える額(通常は従前賃料)を支払い続けられます。ただし調停・裁判で増額が認められると、差額に年1割の利息を加えて支払うことになります。
Q. 更新料に合意しないまま更新日を過ぎたらどうなりますか?
正当事由のない更新拒絶はできないため、通常は従前と同じ条件で契約が継続する「法定更新」になります。法定更新後に更新料を支払う義務があるかは契約書の定め方によって判断が分かれるため、更新料条項の文言(法定更新も対象にしているか)を確認し、不明なときは管理会社や専門家に相談してください。
Q. シャーメゾン(積水ハウス賃貸)は更新料なしの物件が多いのですか?
物件により異なりますが、近年竣工の物件や積水ハウスグループが管理する物件では、長期入居を促すために更新料を設定しない例が増えています。物件探しの段階で募集条件の「更新料」欄を確認するのが確実です。
まとめ
シャーメゾンの更新料は物件ごとに設定が異なり、更新時には家賃値上げの提案を受けることもあります。更新料は契約書の定めに従い、家賃値上げは借地借家法32条に基づく客観的な理由が前提——この2点を押さえておけば、更新時期を落ち着いて迎えられます。仙台のシャーメゾン物件についての詳細はシャーメゾン特集をご覧ください。更新や賃料改定に関するご相談はお問い合わせフォームより受け付けております。
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著者
森 信幸
代表取締役 / エムアセッツ株式会社
宅地建物取引士(宮城県 第018212号)
仙台市青葉区を拠点に、シャーメゾンを中心とした高品質賃貸物件を所有・運営。全棟ペット可の方針で、入居者とペットが快適に暮らせる住環境づくりに取り組んでいます。
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